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246.転職、仕事選びについてのメモ

今日は久しぶりに一時間以上残業した。いま、帰りの電車の中。

過去の仕事がめちゃめちゃ残業多くて月に三日間は徹夜という、絶対長生きできない勤務スタイルだったため、転職するときに稼げるとかキャリアアップより、「ラクにできそう」ということを優先した。結果、ひと月の半分以上は定時退勤で、帰宅後の持ち帰り仕事もなく、土日も仕事なしというかなり気楽な職に就いている。
将来のことを考えると、もうちょっとスキルが身に付くとか、稼げる仕事のほうがいいんだろうなとは思うけど、当分は余力をガッツリ残して働ける今の状況でいけるところまでやっていこうと思っている。

求人広告を書いているので、普段から「転職」について考えることが多いし、仕事柄、知人から相談されることもある。僕の知人の何人かは、新卒で入った会社が結構ツラくて「辞めたいけど、辞めるのが怖い」という状況になっていた時期があって、「自分がダメなのでは……」とさえ悩んでいる人もいた。
そんな知人たちに相談されたときには、とりあえず「求人を書くときに頭の中に浮かべる四要素」の話をする。

一つめは『業界』。その会社がどんな業界に属しているか。僕の場合なら広告業界と人材業界。
二つ目は『会社』。業界内で最大手なのかあるいは中小企業なのか。社員は大人数なのか少数精鋭なのか。堅実思考なのか、ベンチャーなのか。どんな福利厚生や制度があり、どんな社風でどんな組織体制なのか。そういった、会社の性格的な部分。
三つ目は『職場』。例えば上司はどんな人か、同じ部署の同僚はどんな人たちか。職場の雰囲気はアットホームな感じなのか、ビジネスライクなのか……といった、会社よりもっと小さくて身近な環境の単位。
四つ目は『仕事』。自分がどんな仕事を、どんな勤務スタイルでやっているか。僕の場合ならライター職。
この四要素を求人広告を書くときには意識して、例えば「今回は珍しい職種の募集だから、業界や仕事に重点を置こう」とか、「職場の雰囲気がよかったから、それについて深く書こう」と工夫していく。

話を戻す。
知人が「今の仕事がツラい」というとき、漠然と「今の仕事全体」の話をしていることが多い。そこで、まずは四要素の中でどの部分が自分にとってしんどいところなのかを聞いてみる。
すると、「業界は好きだし、仕事も楽しいけど、職場がツラい」とか、「職場の人は優しいけど、仕事が合ってない」とか、より具体的にどこがツラいのかが見えてくる。ツラさの理由が見えず漠然としていた時は自分のことを責めていたけれど、分析してみると「要するに周りが上手く回ってないんじゃん」とか自分以外のダメさが浮き彫りになって、転職への意欲が湧いてくることもある。というか、仕事なんて基本的に自分と周りの環境の間で行なわれる事象なんだから、よっぽどのことがない限り、自分が100%ダメなんてあんまり無いんだけど。

たぶん転職を何回か繰り返すと、自然と自分にとっての「働く条件の優先順位」がハッキリしてくると思うのだが、問題は新卒入社した人。社会人として働き始めたばかりの人って、自分が働く上で何を大事にしたいか地に足ついたレベルで考えきれていないことが多い気がする。新卒採用=企業が選ぶ側である、という意識がまだまだ根強いからかもしれない。働く上で自分にとってどういうメリットがあるかというのは、アルバイトや中途採用では当たり前に考えることなのに、どうも新卒採用では夢とか社会人になった後のイメージの方ばかり打ち出されているのも理由のひとつだろう。
もちろん企業は求職者を選ぶのだが、求職者だって企業を選ぶのだ。それって当たり前のことなんだけど、特に新卒で入った会社の中で悩んでいる人には深く刺さることが多い。

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