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12月25日〜28日 第14巻 「さむらい松五郎」

12月25日

前日お裾分けしてもらったバナナを使って、ピーナッツバターバナナホットサンドを作ってみた。デーンとした甘さ。

せっかくクリスマスだし、と思って昼前に寿司を食べに行って、帰りにパチンコでちょっと遊んで、貰えた景品を置きに一旦自宅へ引き返す。
夕方から出直して、久々に新宿武蔵野館へ。『そばかす』を観た。キャスト陣がとてもよくて、主演の三浦透子ももちろん、前田敦子がとてもいい。「まだ怒りは残っているけど、気遣ってくれる友達には笑顔を見せる」シーンとかとても似合う。アセクシャル・アロマンティックに対する世間の想像の至らなさと、それによる関係性のすれ違いを繰り返し、うっすら諦観を抱く中で、同じ思いを抱く誰かがいたことで世界が急に動き出す。爽やかさがある着地の一方、決定的にすれ違った人は物語から即退場してしまうのがちょっと気になった。最初のお見合い相手はともかく、一応姉について思いを巡らせた結果、取り返しのつかない間違いをしてしまった妹については、ちゃんと姉に向き合えるような後日譚があってもよかったのでは……。同じ思いを抱えた誰かがいる事は確かに救いなんだけど、そのストーリーラインを活かすために、無理解なやつはずっと無理解だ、というバランスにちょっと傾いていた気がする。

12月26日

気分はもうすっかり年末なのに、仕事がたくさんあって、「本当に収まるのか?」という気持ち。

溜まっていた「群像一年分の一年」1月号の感想をツイート。しかしこれは作業として思ったより大変なので、全作品に言及するのは今号限りにしよう。せっかく楽しみに読んでいるものがノルマ化したらもったいない。

夜は「岸辺露伴は動かない」の新作。なんだか、年末の恒例ドラマになりつつあるな。ずっとうっすら不気味なテイストの回。

12月27日

朝早く目が覚めたので「岸辺のアルバム」最終回。大嵐の最中、流されてしまいそうになっている家に執着して狂気に至りそうな父親のシーンは、随分前に観た韓国映画『海にかかる霧』を思い出した。自分が父として誇れるのはこの家/船しかなく、これを失ってしまえば今の自分には何も残らないのではないか、という恐怖。家を失って、それでもなお少し前向きに終わってくれたのはよかった。これ、リアルタイムで見ていた人はさぞかし手に汗にぎったのではないか。

丸一日仕事なのは、年内では今日が最後。結構バタバタしていたけどなんとか収まりそう。帰宅後、岸辺露伴を観て、少しストレッチなどをして眠る。明日が仕事納め。

12月28日

やはり伊三次は亡くなっていた。忠吾は自分の菩提寺に伊三次の墓を建ててやる。せめてもの復讐として、もうすぐ打ち首という伊佐蔵に、伊三次が一命を取り留めたと、忠吾が嘘を着くシーンが印象的。足を洗ったとはいえ元は盗人の伊三次と、同心である忠吾の絆がしみじみと良い。
今回のエピソードは墓参りの帰り、忠吾が峰蔵と名乗る盗人に話しかけられたのが事の発端。どうやら峰蔵は忠吾のことを、「さむらい松五郎」という盗人だと人違いしているらしい。今の親分の血なまぐさい急ぎ働きに嫌気がさした峰三は、松五郎(だと勘違いされた忠吾)の仲間になりたいと相談するが……。どちらかというと頼りないキャラだった忠吾もしっかり成長し、おとり捜査をやりとげるまでになった。手下に扮した先輩に偉そうにふるまう芝居をするシーンなど、コミカルな場面もあって楽しい話でもある。

今日は仕事収め。とりあえず、年内に終えなければいけないものは全て済んだ。来年〆切のものは来年やろう。

昼に帰省用の切符を買う。新幹線の指定席が軒並み売り切れているので、毎度の帰省恒例、青春18きっぷ鈍行ルートに切り替える。実家まで10時間の旅だが、とにかく本が読める。

会社でケータリングの食事を食べながら忘年会、のはずだったのだが、ケータリングの注文が通っていなかったことが判明し、本来片付けの時間に会が始まる。毎年恒例もビンゴ大会では中華料理店の餃子・肉まん・シュウマイの詰め合わせが当たった。家電などはもらっても使わないパターンが多いので、食べ物が嬉しい。

もう今年も終わろうとしている。帰省の準備もせねば。

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