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004.日記(3月21日〜3月24日)

3月21日

朝6時過ぎに起床。最近眠りが浅い。まだまだ眠いのでYoutubeで動画を流したりSpotifyで音楽を流したりしてみるものの、なかなか縦になれない。
昼前にやっとこさ起き上がり、パスタにマ・マーのミートソースを絡めて食べる。

前日、あやのさんより「Ryotaさんが香水を買いにいく様子を、kuchekの記事にしましょう」という提案を受けていたので、14時頃に新宿へ。shiro+ NEWoMan新宿店でサボンのボディスプレーを入手する。一応記事にするべく、ICレコーダーであやのさんとの会話を録音していたが、途中から雑談が増えてきたので中断。一番盛り上がったのは香水じゃなくて、コッポラ監督父娘が製造しているワインを発見したときだったし。そのあと、ぶらぶらと東急ハンズを歩く。ガストで食事。こちらも香水には関係ない雑談が多め。「これは記事にならねぇな……」と思いつつあやのさんとは解散。
タワーレコード→BOOK・OFF(気になってた新書を購入)→紀伊国屋書店を回遊し、西早稲田駅まで歩く。割と距離があるが、大学時代は平気で歩いていた。ずっと工事をしていたはずの場所に、しっかりビルが建っていた。大学を卒業して5年くらい経ってるもんな。
帰り道は、音楽プレーヤーがわりにも使っているICレコーダーで、Podcast『熱量と文字数』『Where were we!』の最新回を聞いた。『Where were we!』の「エラリー・クイーンを思い出そうとしたら、アガサ・クリスティーの顔が思い浮かんだ、と思ったけど実際に思い浮かんでいたのはマリリン・モンローだった」というくだりのグダグダさに笑う。

帰りの電車と自宅で村田沙耶香『コンビニ人間』を読み終えた。店を回す歯車としての没個性的な振る舞いが求められる場所でこそ主人公が輝きを見せる終盤の展開に、ものすごく感動してしまった。仕事でコンビニの求人広告を書くこともあるが、どうしても「学生さんでもフリーターさんでも大歓迎!」とか「未経験でもすぐ慣れます!」みたいに、簡単なお仕事だと強調する書き方になってしまう。誰でもいいんですよ、的な。でも、『コンビニ人間』の主人公のように「コンビニだからこそ」と感じている人がどこかにいるやも、と思えば、もっと違う書き方の広告も作れるんじゃなかろうか、と一瞬思う。でも結局「未経験OK」って書いちゃうだろうな。

3月22日

朝7時過ぎに起床。noteを覗いてみたらkuchekのフォロワーが300を越えていた。あやのさんの記事がnoteの公式に取り上げられた反響によるものだとは思うけど、一週間足らずでフォロワーが250以上増えるっていうのは想定外でビビる。テレビの録画履歴を開いたらアメトーークSPの「絵心ない芸人」が録れていたので、流しながら家を出る準備をする。

前日に買ったshiroのボディスプレーをつけて出社。別にいい匂いを褒められたりはしなかったが、自分で「おぉ、なんかいい匂いがしているぞ」と思ったりはした。求人広告の原稿をいくつか書く。

昼休憩はファミリーマートでトルティーヤ タルタルチキンとツナマヨのおにぎりを買って、公園で食べる。春らしい暖かな陽気だ。公園の中央は芝生が広がっていて、レジャーシートを敷いてご飯を食べている母子やら、ごろんと横になって眠っているおじさんがいたりして穏やかな時間が流れている。食事を済ませて、少し本を読む。

午後からは仕事の手が空いたので、会社のSEO目的のブログを書いた。ブログ記事を読んだことをきっかけに求人掲載とか代理店契約の問い合わせをしてもらうのが目的なので、記事に書くテーマは自由。僕の趣味的な記事が並んでいるだけのブログになりつつある。今回は「求人広告の常套句を使うのをためらわせる小説」として、津村記久子『この世にたやすい仕事はない』と松田青子『英子の森』を紹介する原稿を書いた。

仕事帰りにすた丼と餃子を食べ、なんとなくリフレッシュしたくてサウナへ。サウナのテレビではサッカーの日本対コロンビア戦が流れている。それを見ながら男二人が「サッカーって地味だよね」「これで野球よりファンが多いんだもんなー」と話していた。

家に帰ってNetflixのオムニバスアニメシリーズ『ラブ、デス&ロボット』を2話分見る。中華風妖怪譚からいつの間にかスチームパンクになってる『グッド・ハンティング』が好み。

3月23日

8時頃に起床。録画してあったタモリ倶楽部(ボイストレーニング特集)を流しながらベッドでうだうだするも10時過ぎに起き上がる。来月序盤に大学の友人の結婚式があるので、スーツをクリーニングに出し、白いワイシャツと黒の革靴を新調する。西友で豚バラとほうれん草を買って、自宅で鍋。もりたからもらったポン酢で食う。

あかりさんから借りている「森田剛布教セット」の中から舞台版『金閣寺』を見る。教室を模したセットの中に闇が充満するような照明の使い方と、その中で所在なさげでぎくしゃくとした森田剛の佇まいが素晴らしい。森田剛の小柄さが活きる大東駿介のキャスティングや、ラストの教室のセットが倒れていき、外と内が無くなる演出もよかった。

サイゼリアで早めに晩御飯。ミラノ風ドリアと辛味チキンを食べて、ちょっと読書。隣の席のカップルの男が終始彼女に対して高圧的だったのが嫌な感じだったんだけど、彼女にずっと「ドリンクバーでコーラ汲んでこいよ!コーラ汲んでこいって!早くコーラ汲んでこいよ」って言い続けてたのは面白かった。

『ラブ、デス&ロボット』を2話分視聴。『救いの手』というエピソードが、体を張ったハードな『ゼロ・グラビティ』という感じで10分程度の作品なのにめちゃくちゃしんどい。ダウナーな気分を変えようと『パラダイス警察』を見てみたら、こちらはバイオレンスも下ネタも満載の不謹慎ギャグアニメ。本当にアメリカのこの手のアニメの「ヒドさ」への振りきり方はすごいな。

3月24日

7時過ぎに目が覚める。録画していたゴッドタン(腐り芸人セラピー インパルス編)をぼんやり見る。

寝ぼけた頭のまんまで池袋の新文芸坐へ。後ろから3列目の中央という、自分なりに見やすい座席を無事に確保。
観たのは『ボーダーライン』『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』の二本立て。アメリカとメキシコの国境で巻き起こる麻薬戦争を描いたシリーズだ。『ボーダーライン』では、善悪や敵味方の境界線がグラグラ揺らぐ覚束なさを、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督テイストでクールに描いていてそれなりに面白く観た。だけど、個人的には続編『~ソルジャーズ・デイ』の、非道の世界でいきる兵隊たちの中に「しかし人間性はしぶとく残ってる!」という熱い展開の方が好み。敵の車を撃退する車内ワンカットの見せ方とか、車をヘリコプターで追いかけるシーンとか、見せ方もいいなぁ。

喫茶店に入って松田行正『デザインってなんだろ?』を読み進める。デザインの歴史や背景を巡っていく本で、すらすら読めるのに、ジャンル横断的な話題がポンポンと出てきて面白い。こういう文化史的な繋がりを書いた面白い本に出会うたびに、世界史をちゃんと勉強し直したいな、という気持ちになる。なるだけだけど。

クリーニング屋によってスーツを受け取り帰宅。netflixを流し見しながら早めに寝る。

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