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12月29日〜30日 第15巻 『特別長編 雲竜剣』

12月29日

昼から出かけてはみたものの何も決めてなくて、シネマ・ロサの『ケイコ 目を澄ませて』の夜の回のチケットを窓口で買った。あんまりにも上映まで時間があるので一旦帰宅して、帰省のための荷物準備。移動中の本をどうしようと思い結局、鬼平を含む文庫3冊を鞄に入れた。

再度池袋に出て『ケイコ 目を澄ませて』。ケイコが知覚しているもの・知覚していないものを同時に高密度で浴びながら、ひたすら目と耳を澄ませる。夜の映像の美しさ。動作の反復や波及のいいシーンがあると「映画観てるなぁ〜」と思うのだけど、そういうシーンがたくさんあって、ずっと「映画観てるなぁ〜」の気持ちに浸っていた。

12月30日

5時ごろには起きて準備して外に出る。池袋駅には6時過ぎには到着していて、青春18きっぷで乗り継ぎながらの帰省旅がスタート。

移動中に鬼平犯科帳を読み進める。いつもは短編集なわけだけど、今回は「特別長編」と題されていて1冊まるまるで1エピソード。立て続けに同心が殺される事件が発生し、平蔵は自分を襲撃した謎の剣術の使い手との関連性を疑い、捜査に乗り出す、という話。見張る対象が増えてしまい、同心や密偵たち、左馬之助なども総動員してあっちに行ったりこっちに行ったり、集団捜査の連携がひたすら続くので、ちょっと読んでいて疲弊するところもあるんだけど、その分、色々なレギュラー・準レギュラーキャラが出てくるので、ここまでシリーズを読んできた者としては楽しい。終盤に平蔵側と盗賊側で父子の対比を持ってくるのとか、構成としてかちっと締めるところ締めてきているので、やっぱり話運びは巧みなんだなぁ、と思いながら読了。

豊橋には12時過ぎに着いた。いつも青春18きっぷで帰省をするときには、豊橋駅ナカのプロントで休憩する。スマホを充電しながら昼食。鉄板ナポリタンを食べる。

再出発して、途中は滝口悠生『高架線』を読んだり、居眠りしたりして、18時に実家に到着。実家の駅前には新たに図書館が立つらしく、建設予定地に建てられたフェンスには、その図書館がいかにすごいかが関西弁で書かれている。父が車で駅前まで迎えにきていたので、それに乗って帰宅。荷物を置いてから、両親と共に外へ食べに行き、その店で弟とその彼女と会う。彼女さんとまともに会うのはほぼ初めて。焼肉の食べ放題の他、寿司なども食べられるんだけど、父が焼いた肉が乗った寿司を注文して、「焼肉の食べ放題にした意味とは……」となる。実家に戻ってすぐ就寝。僕はすっかり標準語から、関西弁になっている。

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