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245.日記(11月18日〜11月20日)

11月18日

土日の『A』『A2』鑑賞を引きずってちょいダルい感じ。仕事はそんなに忙しくなく。

仕事帰りの電車の中で町屋良平『青が破れる』を読み終える。今年に入って町屋作品を読むのは3作目。デビュー作なわけだが、すでに内省と身体性の混ざり合った独特な味わいがあってよいなぁと思う。表題作もいいが、短編の『読書』も好きだった。河出文庫のフェアで声優の斉藤壮馬さんがこれを選書したのが話題になっていたが、ナイスなセレクトですね。ちょっと話が逸れるけど他の選書もブローティガンだったりボルヘスだったりしてめちゃくちゃ好みなので、他にどんな本オススメしてる方なのかしりたいですよ斉藤さん。

録画していた『博奕打ち 総長賭博』をぼんやり見る。博徒の跡目問題をテーマにした任侠もので、任侠の義理と友情・人情の狭間で葛藤するうちにどんどん悲劇的な展開になっていくところに見ごたえあり。

11月19日

自社サイト用のインタビュー原稿やブログ原稿を書き進める。
自分の読書ログをチェックしていたら、「え、あの本読んでからもう一年経ったの……」と愕然とする。今年は特に1年が早かった気がするな。毎年そんなこと言ってる気がするけど。

仕事帰りにぶらぶらと高田馬場まで行って、早稲田松竹で『私の20世紀』を観る。事前に想像していたよりも寓話的でユーモラスな作り。ちょっとウェス・アンダーソン作品を連想したりもした。4Kレストアだからというのもあるだろうが、モノクロの映像でみる明暗の描き方がとても美しい。序盤、ちょっとウトウトしてしまったのが惜しかったが……。

11月20日

今日も会社のブログをちょっと書く。全く求人とは関係ない、年末公開の映画の話。あとはのんびりまったりした感じ。

砂連尾理『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉ダンスのような、介護のような』を読み終える。著者は障害を持つ方々や高齢者と共にダンスをするワークショップや公演を展開しているダンサー。「〜のような」という部分が大切で、「ダンス」「介護」という枠組みからこぼれ落ちてしまう部分を丁寧に掬い取りながら、そこで行われている身体コミュニケーションの在り方が書き留められていて興味深い。

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