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4月20日〜23日 第2巻 『女掏摸お富』

4月20日

調子戻ってきたかな、と思ったけどやはり眠い。

『大豆田とわ子と3人の元夫』第2話観る。相変わらずフレーズのキレが良くて「清少納言とステーションワゴンくらい関係ない」に声出して笑ってしまい、かと思えば「今でも一緒に生きてると思ってるよ」にポロポロ泣いてしまって、すっかり坂元裕二の手のひらの上。今作はここ最近の坂元ドラマに比べるとキャラの成長がわかりやすかったりして、ライトコメディ的な気軽さもあり、平日まったり観るのに良すぎるな〜。それからやっぱり僕の中で岡田将生の評価が爆上がりしていて、本当かわいいなしんしん……となっている。

4月21日

ぼんやりしていて、帰りに逆方向の電車に乗ってしまう。いかんいかん。ついでなのでブックオフ覗いて帰ってきたが、やっぱり今週はあんまり調子がよくない週だな、ということにしておく。

鬼平は『女掏摸お富』に入った。ドラマ版でも観た話だったが、「女掏摸」と書いて「めんびき」と読むのは初めて知る。原作では、一応ここまで悪女的な人物も出てきてはいたが、自ら盗みを働く女性は初登場かな。ドラマでは、一度足を洗ったのに体がスリをしたがっている!という演出が印象的だったけれど、原作ではどう描かれてるのだろうか。

東京03特集ということで『お笑い実力刃』を観た。内容は楽しかったけど、コント中に観ているサンドウィッチマンやアンタッチャブルの様子を差し込んだり、セットの色味がうるさかったりして、「コントをフル尺で!」と意気込んでる割にはちゃんと見せてくれなかったな、という印象。
そこから『あちこちオードリー』を観て、ゲストに藤井隆が出ていた。90年代の時点で、例えば「インド人といえばカレーかけとけばいい」みたいな表現って差別的では?という風に、お笑いのノリで踏み越えていいラインなのかどうかを考えてしっかり現場で相談したりこだわったりしていたという話。ここ数年でやっとこさ「こういうのダメでは?」とお笑い業界が気づいてきたことを、90年代からやっていたのは感覚としてだいぶ早かったのでは。ラジオとかで喋っているのを聞いても紳士的で誠実な人だと感じていたけど、その誠実さは業界内ではある種の特異さでもあったのだなと思う。

4月22日

ゴールデンウィークはなかなか遊びに出られなさそうだし、『愛がなんだ』が各種サブスクで配信されるらしいので、同時再生を企画したいな〜と思う。去年の6月に『mellow』でやった時はとても楽しかったので。

家帰ってぼーっとしてたら連絡があって、大学の先輩たちとLINE通話でがっつり3時間くらい雑談をする。話の流れから、10年越しくらいで明らかになる新事実とかあって「えー」と驚く。アラサーになると、時効が切れる事柄も増えてくるのだな。

4月23日

ゆるゆるっと仕事をしている間に、緊急事態宣言の休業要請の内容とか、20時以降は消灯とかの話がぼこぼこと出てきていて、「うーむ」と気が滅入る。この一年くらいで三回目なのに、場当たり感がもっとひどくなっている印象。Twitterみると色んな人たちが色んなベクトルで凹んでいる。
「去年のゴールデンウィークは、人にほとんど会わなくて精神的にめちゃくちゃキツかった」という話を、会社の人とした。今年はどうなるか。

『女掏摸お富』読了。両親からスリの英才教育を仕込まれたお富。普通の人生を歩みかけたところで、やむを得ず再びスリをすることになった結果、スリの快感を思い出してしまうというストーリーは、空き巣ではなかなか描けない展開だ。
原作はお富を捕まえるだけにとどまった平蔵だが、ドラマ版ではスリを2度と働けないようほぼ初対面のお富の腕をいきなり斬りつけるのだった。それはある種の優しさなのかもしれないが怖いぞ平蔵、というところも含め、やっぱりドラマ版の脚色は素晴らしい。

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