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8月5日〜9日 第11巻 『土蜘蛛の金五郎』

8月5日

毎週月~木曜日の「英会話定番レシピ」過去回の録画を残していると、テレビの残り容量が少なくなってきた。途中までやって中断してた「テレビでハングル講座」21年度版の録画も全回分録画が残っていたのでそちらを再開して録画を消していくことにする。そういえば、この日記を書き始めた21年の4月頃はまだ「語学やるぞ~」という感じだったのに、自然とフェードアウトしてしまったのだ。なかなか継続する習慣が身につかない。

武塙さんの旅エッセイの連載がWEBで始まって、その著者プロフィールにより、我々日記読者にとっての大きな謎であった「武塙さんって何の仕事をしてるんだろう?」が解明された。武塙さんの日記に説明なく登場する子どもたちは、武塙さんから英語を習っていたのだ。

8月6日

あんまり眠れず、めちゃくちゃ早い時間に目が覚めて、二度寝も失敗。諦めて起きる。

今日明日はコロナでしばらくできてなかった本屋の回遊をしようと思い、朝から代官山蔦屋書店。『フェミニズムってなんですか?』『言葉の展望台』を買って、歩いて渋谷へ。SPBSに行ったが店の前に着いたところで、まだ開店時間までだいぶ時間がある、ということに気づいた。早起きしたから体感的には昼過ぎだったんだけど、まだ全然朝だったのだ。時間つぶすのもなぁ、と思ったので今日のところは引き返し、青山ブックセンターまで歩く。夏のブックフェアを眺めて、『韓国文学の中心にあるもの』を購入。

副都心線で西早稲田に来たら、Twitterを見た山本さんからLINEでお誘いがあって30分ほどお茶する。早大のオープンキャンパスに参加する親戚の付き添いで高田馬場に来たものの、親戚の到着が遅れて時間を持て余していたそうだ。ここ2週間、コロナで家にこもりきりで、人と直接会って雑談することが封じられていたため、その反動でばーっとしゃべり倒してしまった。

山本さんとは解散して、高田馬場のブックオフ、古書ソオダ水に立ち寄り、NENOiで武塙さんの日記新刊と、堀江敏幸+大竹昭子『新しい自我 「ふつう」を見いだす闘い』を買って、家へ帰る。

録画していた『石子と羽男』、ゲストの趣里の演技が素晴らしくて、クライマックスの法廷シーンを3回繰り返して観た。『初恋の悪魔』最新話は、いよいよ刑事ドラマを脇に置き始めた感じがある。

8月7日

昼前からバスに乗って吉祥寺に出る。百年、防破堤を覗いてから三鷹へ歩き、水中書店、りんてん舎。りんてん舎では『保健室のアン・ウニョン先生』を買った。
電車で荻窪へ移動し、Titleへ。校正について書かれたエッセイ『文にあたる』刊行記念フェアで、赤字が入ったゲラが展示されている。僕も一時期は雑誌の編集部で大半の誌面の誤字チェックを担当していたので、「うわぁ、この赤字の入れ方は苦心の跡が見えるなぁ」などと思いながら眺めた。『文にあたる』も購入し、その足でfuzkue西荻窪へ。結構混んでいた。ギネスビールを使った黒いシャンディガフに、チーズケーキ。期間限定メニューとしてアイスクリームもあるということなのでそれももらう。バニラアイスが舌の上で溶けているところに、苦みのあるシャンディガフが混ざるのがとてもいい感じ。昨日買った『新しい自我』を読了し、『フェミニズムってなんですか?』を100ページちょっと読んで2時間半ほど滞在。外に出るとすっかり夜だ。

帰って録画した『鎌倉殿の13人』を見たら、全成の最期が壮絶に描かれる回で、ちょっと泣く。

8月8日

平熱なんだけどやはり咳が激しいので今日も在宅ワークにした。今日から職場復帰している人が多いらしく、それなら自分も出社したほうが楽だったかなと思ったが念のため。依頼が少なかったので、合間の時間で動画を観たり、本を読んだり、語学の勉強をやったり。
ポイエティークRADIOを聴いたら、はちたそさんが僕のツイートを見て「心の砂地#」を聴き始めたと言っていた。とりあえずツイートしたり日記にしたりして、公開しておくと誰かに届くかもしれない。バズを狙ったりせず、あくまで「届くかもしれない」の案配で留めておくことが大切。

8月9日

今日から出勤。咳はまだちょいちょい出るが、のど飴を舐めている間はだいぶマシ。
会社へ向かう電車で鬼平。破格の安価で食事を提供し、金のない乞食のために炊き出しまで行なっているという食事処「どんぶり屋」。その噂を聞いた平蔵は、貧しい浪人のふりをしてその店に通い始める。これまでのパターンからその「どんぶり屋」が盗人の隠れ蓑となっているんだろうと読んでて察しがつくが、平蔵の行動の理由や、どんぶり屋の主人・金五郎の思惑などが程よく伏せられていて、後半に入ってくるまで「そういうことか!」と気付かなかった。久しぶりに推しキャラ・岸井左馬之助が登場。結婚して以来めっきり平蔵のところに遊びに来なくなった、という言及がありちょっと寂しい。あんなに仲良しキャラだったのに。とはいえ今回は、平蔵のひと芝居に乗っかるかたちで佐馬も活躍するので良し。平蔵が身分を偽るパターンのエピソードもたびたびあるが、別人を演じるのが楽しそうで、よっぽど今の仕事の重圧に対して息苦しさを感じているんだなぁと思う。

出勤して昼の中ごろまでは割と作業があってばたばたしたが、夕方からは落ち着いてきてゆったりした空気。もうすぐ夏休みだもんな。

武塙さんの日記新刊『頭蓋骨のうら側』を読み始める。柿内さんが武塙さんに『雑談・オブ・ザ・デッド』の推薦文を依頼した日のことも書いてあった。そうか、この頃はあれこれ制作作業やってたのか。ついこの前の気もするし、もう随分前だなという気もする。

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