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338.不要不急な生活

不要不急の外出は控えるように。コロナウイルスの影響でこういう勧告が出されるようになった。
そんなこと言われたら僕の日常なんて、大体が要でもなければ急でもないなと思う。大体のことは別にマストで今やらなくてもいいっちゃいいことばかりだ。

でもなぁ。不要だし不急なんだけど、今回を逃すとまたの機会がなかなか巡ってこないということはたくさんある。
例えば、新文芸坐では梅宮辰夫の追悼上映をやっているし、早稲田松竹はレイジング・ブルとキング・オブ・コメディの二本立てだ。これを逃すとスクリーンで観る次の機会はいつになるのか……。それ以外にも予定されていた催しが軒並み延期や中止となり始めている。

逆に言えば、不要不急なものの積み重ねの方にこそ、僕らの生活の何か大切なが宿っているのだろう。健康で文化的な最低限度の生活。その「文化的な」のところはきっと基本的に不要不急で、だからこそ大切なんだよなぁ。

そんなことを考えてたら、両親からLINEが来た。スキー旅行で岩手に行っているらしい。元大学スキー部であり、そのスキー合宿で出会った両親にとって、スキー旅行は“要”なことなのかもね。

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