見出し画像

215.にわかファン、好きなものとの距離感のメモ

「W杯をきっかけに、ラグビーのにわかファンが増加」と、Twitterで話題になっていた。まぁ僕が観測した範囲では「ジャンルの今後の隆盛のためには、そういう人たちの存在が必要だ」という論旨の人ばかりだったので、「にわかファンを叩く古参ファン」はかなり減っているのかもしれない。

大学時代に落語研究会にいた僕は、落語会を企画運営する中で、「そのジャンルに興味のない人に振り向いてもらうことの難しさ」を痛感していた。いくらチラシを撒こうが情報を広めようが、興味を持っていない人のアンテナには引っかかってくれないのだ。
だから、一時的なブームであっても、それによって引っかかりが生まれるのはかなりありがたいなと思う。落語に関して言えば、ドラマやアニメなど他ジャンルの題材になったことで興味を持った層が少なからずいる、という実感もあるし。にわかが転じて、しっかりファンになるケースなんていくらでもあるだろう。

というか、誰しも最初は「にわかファン」だったはずだ。でもそれを忘れていつのまにか「このジャンルは世間が思っているよりもスゴいのだ!」と心酔して、にわかに入ってきた人たちにマウンティングをかましてしまう人も、まだまだいるっちゃいる。
ヘタに偏らないように、僕はいつもこう考えるようにしている。「このジャンルは世間が思っているよりスゴいが、自分が思っているほど大したことはない」。好きなものに対しては、これくらいの距離感でいると上手く付き合えるなぁと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?