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067.イメージとハードルとメリットについてのメモ

求人広告を書く仕事を初めて一年くらい経った中で、ちょっと思ったことをメモしておく。

求人広告を書く上で、求職者へアピールするために書く情報の属性は、大きく分けて三種類ある(複数の属性が混在している場合もある)と思う。

ひとつめは「イメージ」。これは職場や仕事の雰囲気を伝える情報。「モノトーンを基調としたキレイで落ち着いた雰囲気の店内」とか、「◯◯産の豚肉を使ったメニューが人気のお店♪」とか、「アットホームな職場」とか。
求人広告はビジュアル的に見せられる要素が限られているので、求職者がそこで働く想像を膨らませられるように、文字情報によって補う必要がある。

二つ目は「ハードル」。これは自分でもできるのか、自分でもこの仕事ができそうかという部分。たとえものすごく素敵な職場であっても、「仕事が大変そう」「私には無理そう」と思われたら応募は増えないので、「未経験歓迎!」のようなワードでハードルを下げる。前述の「アットホームな職場」も、職場の雰囲気を伝えると共に「(アットホームなら)働きやすそうだ」と思ってもらえるようなハードル調整の要素がある。
場合によっては、逆に「◯◯な経験必須」とか「◯◯を心がけられる人」みたいなワードによって応募ハードルを上げる場合もある。

最後にメリット。これは求職者に対して職場から提供されるプラスの待遇要素。一番はやはり給与が高いとか、全額日払いしてくれるとかのお金関係。その他にもまかないとか、社員割引とかも含まれるだろうし、「急な用事でも柔軟にシフト調整します!」ということだって主婦さんやWワークさんにとっては大きなメリットだと思う。

僕が原稿を書くときは、案件によってバランスの偏りはあるものの、この3要素は必ず原稿中に揃えて入れるようにしている。
たまにイメージ一辺倒になった結果、求人広告というよりも食べログのように「店としての魅力」だけを押している原稿になっていたり、待遇はとてもいいんだけれどどんな仕事をするのかよくわからなくなっている原稿もあったりする。
こんな風に、仕事をする上でこの文章がどういう効果をもたらすか、ということを考えるのは面白い。ただ、そんなことを気にしすぎてもしんどくなるので、noteでは適当な文章を書きなぐってたりするのだけど。

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