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327.日記(2月8日〜2月10日)

2月8日

午前中にnoteを更新して、「存在しない友だちについてのリミックス」を久しぶりに書く。このシリーズ、あと1本くらいは書きたいんだけど、時間と余力によるな……。

昼からは予告編で気になってた&もりたからオススメされた『前田建設ファンタジー営業部』を観に行く。建設会社の広報部が「マジンガーZの格納庫を作るとしたら見積りはどうなるか」というWEB企画のために奔走するお仕事ドラマ。地味な会議シーンをテンション高め濃いめのコメディ演技の勢いで乗りきっている感は若干ノリが合わんのでは…とも思ったが、これがしっかりモノ作りへのリスペクトと、情熱をめぐるストレートにアツい展開になっていってぐいぐい引き込まれる。まだSNSでバズるなんて発想が無い2003年の話なのもキーポイントで、自分たちの会社が何やっているのかもわからない&自分たちの広報の仕事の意味も見いだせない、みたいな案配からの駆け上がり方最高。
モノ作りの話の前に、「マジンガーZへのリスペクトが芽生える」というエピソードを置いているのも結構きっちりした語り口だなと思った。これがないと、後半のピンチについて冷めた目で見るアングルが生じちゃったかも。
キャスティングが全体的にナイスで、個人的には町田啓太の物腰柔らかで掘削オタクの好青年っぷりがいいなぁと思いました。

渡邉康太郎『コンテクストデザイン』読み終え。先日行った「マル秘展」でデザインエンジニア・田川欣哉さんの存在を知る→田川さんの会社Takramのポッドキャストや、同社に所属している渡邉さんのラジオを聴き始める→本屋博の店頭で渡邉さんの本を購入という流れで出会った一冊。しかも私家版なので、今のところ購入できるお店がかなり限られているらしい。なんとも喜ばしい。
文脈を押しつけるのではなく、一応背後に強い文脈をもちながら、受け手自身の中に新たな弱い文脈が生まれるものをどうデザインするか、という考え方がコンテクストデザイン。たとえばAというものに影響を受けて行動したとき、その影響って必ずしもAが想定した影響ではなくって、Aを受け取った私たちの文脈との間に生じる新たなものだったりする。そういう波及の仕方を作っていくにはどうすればいいんだろう、という視点。
僕も方向性を指し示しつつ「これはこれです」と規定しきらないものが好きなので、こういう切り口は好き。茶道や茶室の話が面白かったので、その辺りの本もちょっと読みたくなった。

2月9日

上野鈴本演芸場の夜席に行く予定だったので、ちょっと早めに上野へ行って、ブックオフをチラ見。まだ時間があったので、焼き鳥屋に入ってレモンサワーを飲みつつ鶏を食いつつ読書をする。ぼんじりの塩って美味しいよなぁ……。

鈴本の感想は昨日noteに書いたので割愛するが、大学時代のサークルの後輩が前座として仕事しているのを初めて観ることができたのは嬉しかった。なんだかんだ、同期が1人、後輩が2人、落語界にいる。すげぇなぁ。

2月10日

日曜と祝日に挟まれていて、何だかぼんやりした日。とりあえずやらなきゃいけないものは終わらせておいた。

会社のキックオフ飲み会があり、アカデミー賞にの話題に。
「パラサイトってどういう話なの? 観に行くからわかんないからあらすじ教えてよ。ネタバレしてもいいかさぁ」と言われ、結局最初からオチまですべて説明するハメに。結果「Ryotaくん、話上手いね〜。面白かった!」と言われたんだけど、俺じゃなくてパラサイトが面白いんだよ!という気持ち。春から入社予定の新卒生もいたんだけど、映画のあらすじをフルスロットルでしゃべっている俺、大丈夫だったのか……。


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