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12月22日〜24日 第14巻 『五月闇』

12月22日

もりたが、「Ryotaの日記にはよくもりたが出てくるね」とツイートしてたので、試しに検索してみたら29回出てきていた。確かによく出てきている。他のフォロワーでも何人か検索したところ一番鬼平日記に登場しているのは柿内さんだが、これはこの間に「雑談・オブ・ザ・デッド」の収録や制作が挟まっていて必然的なものなので、実質的にはもりたが一位だと思われる。

群像一年分の一年タグ、「読んだあと感想書いてないものが溜まってきたから、ちょっと読むペース抑えよう」みたいな本末転倒な感じになってきた。全文章に感想をつけるのは今号限りにしようかな。毎号ちゃんと読破するのは継続するが。

夜は「岸辺のアルバム」11話。今まで家族のことを思いやり心配しつつ、それが露見して家族が壊れないよう努めてきた繁だったが、父の仕事上の秘密や、川向こうの父娘との出会いによって、とうとう感情が爆発してしまったのが切ない。いよいよクライマックス的な方向に向かっていくのだろうけど、事前情報としてカタストロフ的な展開が巻き起こることを知っているので、「まだこの後にあれがあるの…!?」と気が気じゃない。

12月23日

前日からの仕事の案件がなかなか解決が見えなかったが、とりあえず最後まで無事に終えれてよかった。こちらに非のないシステム不具合には精神をじんわり削られるね。

noteから年間の創作の記録報告がきていて、クーチェキが一年以上更新していないのに、1.2万回ほど読まれていてフォロワーも619人増えているのがすごい。一度拡散されれば息が長くPVを獲得できるSNSではあるんだよなー。

夜はDMM TVで配信開始した「インシデンツ」を観ていた。「テレビでできないコント番組」という触れ込みで、1話からドラッグ・反社ネタや下ネタのコントできたので「うーん、やっぱりこんな感じかぁ」と思ってたらそれすら前振りで、一番ネタにしているのは「国家によるプロパガンダ」だった!という作り。うっすら「笑の大学」オマージュも感じる。まだ出てきてないキャストもたくさんいるし、大きな展開も残されているっぽいので、最後まで配信は追うと思う。

12月24日

電車内で鬼平を読む。密偵・伊三次は馴染みの娼妓・およねから、左胸に傷痕を持つ「イサさん」という男の話を聞く。伊佐次はその人物が、かつての盗人仲間であり、とある因縁がある相手・伊佐蔵と察して、平蔵に報告するが……という話。シリーズの最初から登場していて、めちゃくちゃ仕事ができる超有能密偵だった伊三次の過去がフィーチャーされる回。伊佐蔵の妻を奪ってしまった結果、伊佐蔵が残酷な急ぎ働きをするようになったと後悔している伊三次だからこそ、もう女性と夫婦にはなれないと、想いあっているらしいおよねと距離をとっていたのかと思うと切ない。伊佐蔵に襲撃された伊三次は、おそらくこのまま息を引き取ってしまうのだろうが、エピソードの最後まではギリギリ生きていて、これは池波にとって伊三次の退場が名残惜しかったからではないか、と感じる。

鶯谷駅で降りて、昼から明日のアーの公演「悪役研究発表公演『本当にあったひどい話 創作集』」を観てきた。「悪役側にも事情がある」ケースの増加によりどんどん悪役が減ってきている中、どのように悪役を描くことができるかの研究発表、ではあるが基本的にはいい感じにバカバカしいコント集。「スカッとジャパン」からスカッと要素を抜いてナンセンスさを足したようなものから始まり、どんどん変な方向へ進んでいく。上下逆さまになってあんなに喋っている人を初めて観た。

北千住に移動して、MIOKO個展「たまにはヨソの布団の上@家劇場」。ZINEに収録した漫画と、在廊中に書かれた巨大漫画の展示。来るときにはさっと観て出ようかなと思っていたが、居心地のいい和室空間で思ったより長居してしまった。灯油ストーブには人をその場に留める力がある。蟹の漫画の迫力がすごかった。舌をベローンとして襲ってくる唇デカめの怪物の笑い声はなぜ「おほほほほ」がちなのだろうか。MIOKOさんの漫画を描いている机の上には1リットル紙パックやペットボトル、スタバのコップなどが並んでいて、水分が並びすぎではという話になったが、会社のデザイナーさんの机の上も常に複数の飲み物が並んでいるので、あれは買ったものの結局飲まずに長時間集中して作業できてしまう人に共通する現象なのだろう。僕は集中が長続きしないタイプなので、どんどん飲んでしまう。
中村さんa.k.a.本屋しゃんともお話しして、『笑福亭羽光越後道中記』の感想を伝えているうちに、その場にいる人に本の面白さを紹介する感じになる。著者の前でこんなにプレゼンしている感じになっていいのか?となりつつ、みんな読みたくなっていたのが面白かった。中村さんからバナナをお裾分けしてもらう。

地下鉄に乗ってぼーんやりしてたら表参道に。クリスマスイブの表参道は流石に混んでいる。青山ブックセンターで新刊をチェックして、もうちょっと他のところも回ろうかなと思ったけど、人が多いからやめて帰宅。

「岸辺のアルバム」11話。家族がそれぞれ後ろ暗いことを抱えながら表面上を取り繕っていることに納得がいかない繁が、全て暴露してしまって家庭崩壊という、精神的に辛い回。繁の苛立ちもわかる一方、その後ろ暗さを抱えたままでなんとか家族に波風を立てないようにしていた他の家族の気持ちもわかるのでつらい。そんな中、笑顔を作って商談に臨む父のシーンの苦さよ……。

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