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356.飲み物と余力

会社でデスクワークしていると、どんどん飲み物を飲んでしまう。
自販機で水を買うものの、数時間で空になってしまい、次はコーヒーを買う。すぐ飲み切ってしまって次は……という調子。
飲む量が増えるのはそんなに忙しくない時だ。仕事が立て込んで原稿作成をものすごい勢いでやっているときなどは、飲み物にほとんど手が伸びない。
これはなんなんだろう、と考えて、もしかすると飲み物を飲むという動作によって、余った気力を消費しているのではなかろうかと思った。椅子に座ってずっと同じような姿勢で固定されているとあんまりエネルギーを使うことがない。そこで、ペットボトルなり缶なりを掴んで口元まで運ぶという動きによって、余ったエネルギーを逃がしているのではなかろうか。

考えてみると、家にいる時は飲み物をあまり飲まない。寝起きに喉が渇いてひと口とか、その程度だ。家にいると体勢は自由自在でごろごろしたってぐにゃぐにゃしたっていいし、音楽に合わせて踊ったっていいし、お気に入りの歌を口ずさんだっていいので余力逃がし放題だから、そんなに飲み物を飲まないのかも。
というか、もしかして、他のみんなは大体そのくらいの距離感で飲み物とつきあっているのだろうか。

ちなみに僕は歩いている時に手がふらふらあちこちに動いたり、なにやら歌ったり昔覚えた落語を口ずさんだりしてしまうことが多くて、基本的にエネルギーが有り余っているのだと思う。

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