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152.#不在映画 についてのメモ その4 Radiotalk「#不在映画ラジオ版」

友人から「簡単にラジオ番組を配信できるアプリが始まるよ」と教えてもらって、一時期「Radiotalk」による音声配信を行なっていた。

シーズン1がこちら。

途中、携帯の機種変更などによりアプリが使えなくなってしまった。iPad入手と共にアカウントを取りなおして再開したのがこちら。

Radiotalkは一回の配信が12分なので、ちょうど映画一本分を紹介するのにちょうどいい分量だ。

構成は各回とも同じにしてある。
まずは冒頭あいさつ。これは毎回同じフレーズで、簡潔に「不在映画」の趣旨を説明する。目安は30秒。一番大事なのは「こんばんは、お聞きの時間帯によってはこんにちはの方もいらっしゃると思いますが」というセリフだ。南キャンの山ちゃんがラジオのPodcastでよく言っていたフレーズだが、オマージュというよりは、このセリフによって「あ、夜に録ってるんだな」と聴き手に想像させておきたいなという考えがあった。不在映画はかなり聴き手の想像力頼りなので、脳内をあらかじめ「話を聞いて想像するモード」に切り替えれるという狙いがある。

映画語りパートは、ストーリーや、その監督のフィルモグラフィーなど、作品の大枠のデータを提示するところからスタート。そのあと、その映画のどこが面白いかを描写していく。「こんなシーンがあって……」「この演出がすごい」という話で、聴き手の脳内に映像を思い浮かばせる。そのあと、例えばその映画が描こうとしているテーマなどを語ることで、さっき思い浮かんでもらった映像に意味付けして深掘りさせる。こういった流れが多い。

ラストの1分ちょっとくらいで「そんな映画、無いんですけどね」とネタばらし。最後まで実在する設定で終わらせちゃうこともできるんだけど、ちゃんと「存在しない」と打ち消すのは、「存在していないと分かっていながら、存在している気がする」という感覚こそが音声メディアの持ち味だと思っていたからだ。

ちなみに、架空の固有名詞は間違えないようにメモしておくが、どういうふうに喋るかという台本は作らない。喋ってみて詰まったら録音を中断、どう修正するかを脳内で決めたら再度録り直す。これを何度か繰り返して、語りながら作っていく。最後までゴールした音源をOKテイクにする。ここら辺の作り方は、学生時代に落語を覚えていたのと共通している。

さて、シーズン2を開設したものの、3回更新して放置してしまっている。最近、「不在映画」へのモチベーションが落ち着いてしまったことが大きい。また気が向いたら再開しようかな。

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