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[第16回]ボートレースの当地成績、活用できれば舟券梅雨明け宣言

出走表を見て1着になりそうなレーサーを予想するとき、私は真っ先に全国勝率に目がいってしまうのですが皆さんはいかがでしょうか。

その影に隠れて注目してほしそうな目で私のことを見ている数値があります──

ということで、今回は当地勝率について検証してみたいと思います。

なお、はじめましての方は下を読んでいただけると内容が伝わりやすいと思いますので、よろしくお願いいたします。


当地勝率はこれがあるから、予想に使いにくいような気がします

もう少し具体的にお話すると全国勝率より当地勝率の方が高いレーサーのレース成績がどうだったのかを調べていきます。

ボートレーサーにも得意な場や逆に苦手な場もあるようなので、これをデータから知ることができればわざわざそれを聞き出しに夜な夜な宿舎に忍び込まなくてもよくなりますね。

それでは早速、調べてみましょう──といきたいところですが早速問題発生です。

当地勝率0.00のレーサーをどう扱うのかです。

出走表に載っている当地成績は、一定期間そのレース場に出走していなければ0.00と表記されます。

それだと上の条件に当てはめたとき、どんなに強いレーサーでも全国勝率より当地勝率の方が低くなることもあるわけです。

もし、そんなレーサーが久しぶりだからといって張り切って好成績をあげていたり、若手のレーサーが初めてのボートレース場にテンションアゲアゲで成績が良い傾向にあったとしたら、今から検証しようとしていることが根底から覆されるわけです。

なので、まずは当地勝率が0.00のレーサーの勝率が6艇の内1艇が1着になる割合17%とは違いがあるかを統計学にジャッジしてもらうところから始めましょう。

下のような質問を統計学に投げてみます。なお、今回も使用したのは2024年後期の審査期間(2023年11月1日から2024年4月30日)のデータになります。

👥>>>>>
当地勝率が0.00だったレーサーが20357回出走して勝率が13%だったんですが、基準の17%とはレア度5%の意味のある違いはありますか❓

すると、統計学は私たちにアンサーをくれます。全工程一気に見てみましょう。

💻>>>>>
回答0️⃣ = 違いがない
回答1️⃣ = 違いがある
 
関係度 = -15.5
ジャッジ用関係度 = 15.5
 
レア度5%境界線 = 2
 
⚖️ジャッジ⚖️
ジャッジ用関係度 > レア度5%境界線
👨‍⚖️アンサー👨‍⚖️
当地勝率が0.00のレーサーの勝率13%と基準の17%とは意味のある違いがあるといえる

ありがたいことに回答1️⃣をいただきました。そんな統計学には日ごろの感謝の気持ちを込めて、暑くなってきたので天然の氷でできたフルーツがたくさんのった山盛りでふわふわのかき氷をご馳走して次に進みます。

あとは見ればわかるタイムですね。ご一緒に見ればわかってしまいましょう。


小さい方向に大きく寄った位置にあります。当地勝率が0.00の選手は成績が揮わないといってもよさそうです。

大切なことなので補足しておくと、今回は関係度がマイナスの値だったのでジャッジ用関係度はそのマイナスを取った値になったことを付け加えておきます。

いざ本番、当地勝率はそのレースの1着を決めるのに影響するのか

スペースの半分以上を割いて検証してきましたが、上のデータ分析は序章に過ぎないのです。

私たちが知りたいのは、全国勝率より当地勝率の方が高いレーサーは勝率も高いのかということなのです。

上の期間で当地勝率の方が全国勝率より高かったレーサーの出走数とその勝率が下の表になります。

18%と先ほどの13%に比べるとインパクトに欠ける、そんな値になりました。

もちろん基準となる17%よりは高くなっていますが、統計学はどうジャッジするのでしょうか。小さな違いでも的確にジャッジしてくれるのが統計学です。

早速、質問をぶつけてみましょう。

👥>>>>> 
全国勝率より当地勝率の方が高かったレーサーの出走回数が70254回でその勝率が18%だったんですが、基準の17%とレア度5%の意味のある違いはありますか❓

──すると、統計学はこのようにアンサーをくれます。

💻>>>>>
回答0️⃣ = 違いがない
回答1️⃣ = 違いがある
 
関係度 = 7.4
ジャッジ用関係度 = 7.4
 
レア度5%境界線 = 2
 
⚖️ジャッジ⚖️
ジャッジ用関係度 > レア度5%境界線
👨‍⚖️アンサー👨‍⚖️
全国勝率より当地勝率の方が高かったレーサーの勝率18%と基準の17%とは意味のある違いがある

ここでも回答1️⃣ をいただきました。そんな統計学には歌舞伎役者御用達と言っておけばもう間違いない、東京でいえば銀座か日本橋あたりのうなぎ屋さんに連れていってあげて、こちらはこちらで見ればわかる図に配置して実際に見てみましょう。

なお、こちらは関係値にマイナスがついていなかったので、ジャッジ用関係度もそのままの値でした。


大きい方向に大きく寄った、赤の大発見エリアにあります。これは全国勝率より当地勝率の方が高いレーサーは1着の割合が高いといえるということになります。

まとめて終わろうとしたら、頭によぎったことがありましたとさ

一見、これほどの違いがあるとは思えなかった値でしたが、統計学はしっかりとジャッジしてくれました。

出走表の当地成績をどのように参考にして予想すればよいのかわからなかった方にはお役に立てた検証だったと思っています。

今回もありがとうござ──と締めようとしたときに、私はふと思ったのです──

次回に続きます。今回もお付き合いありがとうございました。

おまけ


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