嘉納火炉と大城奏人の関係性の本編台詞からの(多分)考察

無印1時間40分くらいからの一覧のシーンの(多分)考察です。
2月くらいに観劇垢にあげた手書きのものを書き直しました。備忘録的な。

「なぁ大城......俺を殺してくれないか......」

→後藤田との戦闘前の会話(「俺を殺せるか?」)で大城が自分を殺せないことはわかっている嘉納。それでも、最後の望みをかけて大城に「自分を止めてくれ」と願う。(対後藤田の前なら、嘉納がヒューマニスト幹部と接触し、関わりがあることが大城に知られる前、まだ大城にとっての「あこがれのヒロさん」でいられた時なので、その認識のまま、嘉納の真実(犯罪係数の改竄→希望となりうる人物ではない)を知った大城が絶望する前に、全てを終わらせられるのが嘉納にとってベスト。
(嘉納は大城の実行力どうこうに関わらず、たとえ自分であっても、大城に「人殺し」はさせたくないのが本音では...大城が嘉納の「強さ」に憧れていたように、嘉納も大城の「穢れなき眩しさ」に憧れていて、それを自ら損なわせるようなことは要求しないはず...)

「人間の尊厳とはどこにある......俺は俺でいたかっただけだ。シビュラの操り人形じゃない、お前と組んでいたころの......ただの俺でいたかった」

→「堕ちていく人間」が自分ではなく嘉納だったことを知る大城

「同じ場所に居続けることができたらなぁ」

→幼なじみとして、執行官としてのあのころの二人でいられれば一番良かった。それができないのであれば自分も「堕ちる」覚悟はある。→嘉納は大城が自分と同じところに来ることを望むか?

「時間切れだ。すまない、大城......」

→大城は「堕ちさせない」→これから先、共に進むことはできない。巻き込ませない。

「別に、恨んでないです。ありがとうございます、ヒロさん......」

→自分が嘉納を止めるつもりはない(=嘉納を否定しない)。むしろともに悪徳の道を進む覚悟もある→でも自分がついて行くことは嘉納が許さない→嘉納の「自分を悪徳には堕とせない」「巻き込ませない」という想いに対する感謝でもあり、ずっと一緒だった相棒で、この世で一番尊敬する人物へ今までの感謝。そして別れの言葉。

大城のこめかみを打ち抜く嘉納

→2の「傍観者」、そして「殺してくれないか」と二度聞くほど優柔不断(優しさ故か...)な嘉納。ここで迷ってしまったら今以上に大城を巻き込む、絶望させてしまう→シビュラに利用されるくらいなら自分の手で...→グッと力を込めて、引き金を引く
(美しい夜景はバックなのは、大城が、嘉納のようにシビュラ社会に完全に絶望する前に死んだ、ということ?美しい世界のむなしさ。ユートピアのようなディストピア)


 大城は嘉納の犯罪係数が改竄されていること(=自分の憧れが「偽物」であること)を知らない。真実を知ったとき大城はどう思うだろうか。それでも自分に憧れの視線を向けてくれるだろうか。真実を伝える事は、大城の「いつか自分も」という希望を壊すことになる。「ヒロさんはすごい人じゃなかった」と失望されたら?2の捜査から降ろされた時の怒りといらだちからも分かるように、嘉納は自分の評価が下がってしまうこと、「期待はずれだ」と思われる事を人一倍嫌がる性格だろう。それ故に「優等生」を演じた結果、周りに勝手に期待されて、勝手に失望される。その繰り返し。大城を自分の元に引き寄せないのは、大城を危険な目に(本当の「犯罪者」にする)逢わせないためよりも、嘉納のそう言った弱い部分を大城に見せないため、大城の「憧れ」や「希望」を壊さないようにするためなのではないだろうか。

課題レポート書いてるときみたいな文体になっちゃったな......
noteの使いかたがまだいまいちよく分からない(特にスマホ)。ポメラで本文打って、スマホでQRコード読み取って、コピペして完成!と思ったらなんか違くて、結局PC出してる。む......
精進します......

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