プロへの道とは
皆さんはプロ意識について考えたことがあるだろうか。
プロという言葉を聞くと、思い浮かぶのがスポーツ選手などであろう。毎日血に滲むような努力を重ね、観客にお金を払って見にきてもらい、喜びと感動を与える仕事である。
その環境では、当たり前のように結果を出すことが求められ、失敗などほぼ許されない。何せ観客は期待してやってきているのである。その期待というものは果たして当事者達にどれだけの圧がかかっているのであろうか。
プロ野球選手のイチロー選手が、子どもからインタビューされた動画を見た。内容は、「将来お寿司屋さんを開きたいという夢を抱く子どもに対する回答動画」だ。その回答がなんと、現実的なメッセージを叩きつける、極めて参考になるというか、なんというかその少年にとって可哀想なのかもしれないと思うほどのメッセージ性を持った回答だった。
「お寿司屋さんを目指すということは、それはプロになるということだよね。職業だからね。好きなことを仕事にすることは、それが好きではなくなる感覚も自然と訪れてくるし、失敗と向き合い続けることの連続になる。だから相当の覚悟が必要。僕がもし、もう一度人生をやり直すとして野球がやりたいかと言われたら、素直にやりたいと言えるかどうかがわからない。」
小学生か中学生かわからなかったが、これを聞いたこどもはどんなことを考えただろうか。やっぱりお寿司屋さん目指すのは辞めて、何か他のことをしてみたいと考えるのかな。それとも、この回答を胸に日々試行錯誤を重ね、プロの道を歩んでいくのかな。
僕は、プロというものがいかに大変で、なぜそんな道を自分を律しながら歩んで行ったのか気になってしょうがない。
けれど、前回の記事で書いたが「志欲」を満たす、ということを一つヒントとして考えてみたい。
志欲は簡単にいうと、誰かのために何かをする、つまり貢献し、人を喜ばせるということだ。
やはり誰かに対する貢献度の度合いが高ければ高いほど、その人の幸せの総量と充実度は凄まじいものがあるだろう。
その貢献度を形作り、志欲を満たして行くためには、プロの道をたどるということは誰しも避けては通れない道なのだろう。
なぜ今回このテーマを取り上げたかというと、兄がきっかけである。兄と一緒に筋トレをやっていたのだが、兄の筋トレの追い込み度合いが凄まじい。しかも、夜の11時過ぎの仕事終わりである。かなり本気になって自分を追い込んでいた。
僕も自分なりに追い込んでいたのだが、兄に到底及ばないレベル感だったので、「どうして、そこまでやり切れるの?」と素直に聞いてみたところ、
「プロ意識よ。」
と一言だけ教えてくれた。
そこからプロについて考えるきっかけとなり、情報を集めた先にイチローの動画に出会ったのだった。
さて、今回の記事で前回の学びを一つ繋げることができた。
志欲を満たす手段である。
志欲を満たすために、誰かのために行動し続ける。その一つに役割を見つけ、その道のプロ意識を持って行動し続ける。
その道は決して楽なものではなく、辛いことの連続で、失敗と向き合い続けることしかない。
だが、その連続を積み上げた先に、多くの笑顔や感動を与えられる人間となれるのだろうという大きな学びを得た。
次はプロ意識の持ち方の具体的なものをもっと深堀した情報を投稿したいと思う。
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