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-Deuxième- 街とクラスメイトを探索

前回


日記

8/1

大学、昼は食堂、トマトハンバーグ、帰りに昨日と同じスーパーで鍋を買った。夜はパスタ。

8/2

大学は午前と午後で別の先生、復習になって助かる。フランスにきてやっとフランス語を勉強するモチベーションができた気がする。 昼休みにパン屋さんにいって真っ白なお菓子みたいなパンを買ってみたらメレンゲだった。あんまり腹にたまらなかった。 授業が終わったあとで行きに見たスーパーにトラムで来てみたらしまっていた。そのままその広場を友達と散策していたらだいぶ奥まで歩いてきてしまった。立派な時計台があったので近づいてみたら中には入れるようだったので入ってみた。すごかった。そこは歴史ある教会で、いろいろなステンドガラスやキリスト像などがあった。歴史ある神社などに似ているけど異なる空気感が立ち込めていた。 その近くにある遺跡?のシタデルというところにも行ってみたが雨が降ってきたので中に入る手前でバスに乗って帰った。帰りに昨日と同じスーパーによって野菜とかフルーツを買った。スープパスタを友達と作った。鍋のしめのうどんみたいな味になったけどおいしかった。

8/3

大学、パン屋でサンドイッチ、スーパーで餃子みたいなパスタ、水、プレッツェル。友達とトマトスープのパスタを作って食べる。

8/4

午前授業、いつもと違う方法で登校するとかなりの時間の短縮になることがわかった。午後は課外学習、昔の水力による鍛冶場を見学。帰ってきて寮でクリームパスタを食べる。

8/5

今日はこちらに来て初めての休日、バスに乗って街に出る、ケバブ、歩いてシタデル(昔の城塞)へ、外から見ても立派だが中に入ってみると高い壁が複雑に構成されていて圧巻させられる。中には動物園もある、観光地をひとまとめにしている感じだ。シタデルは川に囲まれた小高い丘の上にある。航空機のない時代にこれを攻め落とすことはすごく難しいだろうなと思った。またここまで壮大なものを無用にしてしまった航空機もすごいなと思った。街に戻ってきてカフェにはいった、カウンターで飲み物をもらって席に座る、カフェアロンジェ、セルフサービスだからかコーヒーの値段もとても安い。フランスはテラス席ならどこでもタバコが吸えるのですごい。バスの時間を待つのに本屋にはいった。様々な本が売っている。日本でいうところの新書のようなレーベルの本もあるみたいだ。日本のマンガのフランス語訳版もたくさん売っている。ドラゴンボール、スラムダンク、ナルトからスパイファミリー、鬼滅の刃、推しの子まで、様々なマンガが置いてある。バスに乗って帰ってパスタを作って食べた。

感想

 一週間が経過してなんとなくリズムがわかってきた。いっしょに留学してる人たちのこともなんとなくわかってきたし、ブザンソンの街の主な道とか地形もなんとなく把握した。
 街の中心部は栄えていて店や人も多いけど、そこから外れるととたんに店も人もなくなる。関西でいうと高槻とか宝塚とかに近いかもしれない。そうなるとディジョンが梅田に当たるのだろうか。しかしブザンソンは街の中心に鉄道駅があるわけではないのであんまりたとえとしてよくないかもしれない。日本は鉄道が中心に街が作られている。もしくは街の中心に鉄道が引かれる。
 いっしょに留学している同大学の人たちに対して思うのは、みんな日本とか家とか家族のことが好きなんだなということだ。帰りたいとしきりに言う子もいるし、みんな日本食が食べたいと嘆く。まだ日本を離れて一週間も経っていないのにそういうことばかり言う。僕にはわからない感覚だなと思った。あとわからないのは、みんな極端に一人になることを避けようとするということだ。別に一人で街を歩いてもいいと思うのだけど、行くなら声かけてとか言われてしまう。僕は一人でいないと気づけないことがたくさんあるような気がして、複数人で新しいところとかおもしろいところに行くのはもったいないような気がしてしまう。人は僕と違ってそんなに気づきを求めていないのかもしれない。
 フランス人はいい意味でも悪い意味でもすごく大人だなと思う。日本人はある意味で中学生みたいなしょうもなさと意地悪さをもったまま大人になる。アメリカ人は小学生みたいな無邪気さをもったまま大人になる。フランス人は淡々としている。他人に興味がない。日本人は他人のことを知りたがるし評価したがるし敵を作ることで仲間を作ろうとする。アメリカ人は人が好きだ。誰でもいいから人と話そうとする。フランス人はまず人に興味がない。おそらく他人よりも自分に興味がある。そういう国なんだろうと思った。

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