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#ソーシャルイシュー会議 How to develop Media Literacy?

昨日、NEWPEACE thinktank主催のSocial Issue Discussion vol.2に参加しました。なんと、今回はグループワークのリーダーに任命していただき事前にリーダー陣で打ち合わせをしたりとコミットメントが深くなり当日も集中して取り組めました!!

今回のテーマは「withコロナ時代に向けて、錯綜するファストニュースとSNS。私たちが持つべきメディアリテラシーとは?」です。

SlowNews代表:瀬尾傑さん×NEWPEACE代表:高木新平さん

お二人のクロストークを中心に、約30名の参加者とディスカッションしました。途中、参加者をグループに分けて「身近な人に対して、どのようにメディアリテラシーを拡げられるか」を議論し具体的なアクションまで落とし込み発表する時間もありました。

前回同様、予定の時間を終了した後も延長戦として議論が白熱しました!

ここでは、ディスカッションの中で出たことを私見も含めて纏めていきます。もし、参加したいと思った方はNEWPEACE thinktankを調べてみてください!

・フェイクニュースやライトニュースの台頭と、調査報道の衰退

→ジャーナリズムが直面する3つの危機

①ビジネスモデルの危機
視聴率・出版不況・広告の減少

②信頼の危機
マスコミは信頼できない(一方通行への不審)
下の図は、「メディアは権力を監視しているか?」という質問を読者側とメディア側の回答をグラフ化したものです。

ヨーロッパでは、読者側とメディア側にあまり差がないことがわかりますが、日本を見てみると読者側が17%に対してメディア側が91%と乖離があります。

③硬直した組織の危機
デジタル化に対応できない、変化を嫌う
下の図は、アメリカでのリベラルと保守派の推移を表したグラフです。
時代が進むほどに、分断が激しくなっているのがわかります。

⇨堀潤監督作品『わたしは分断を許さない』でも語られていましたが、大きな主語で語られるほどに分断が深まると思います。かといって、中立であることでは照準が定まらない。やはり、どのメディアが左で、何が右なのか。個人の知識というかリテラシーが必要なのかと思いました。

・SmartNewsが分断するメディアのソリューションになる

→アメリカではFacebookニュース、Googleニュースに次いでSmartNewsが読まれている。というのも、左も右の情報も混在して提供しているメディアは少ないので新しいと捉えられている。また、日本ではSmartNewsのチャンネルで人気なのは「芸能とスポーツ」、アメリカでは「政治とスポーツ」出そう。CMでもアメリカでは政治が取り入れられているが、日本では「千鳥が出演して、アプリでクーポンが手に入る」。この違いが哀しい現状だと感じました。
アメリカ:https://youtu.be/c0D-uHyo6DY
日本:https://www.youtube.com/watch?v=4rZY2J0YrQ8

また、アメリカではファクトは通信社、記事(意見)は新聞社と分かれている。日本では、混在しているので公正ではなくなるし本音と建前のズレが生じて不信に繋がっている。
他にも、アメリカでは政治と宗教が密接に関係している。日本の無宗教観が中立性を生み、政治をぼやけさせてしまっているのではないか。

⇨話の中で、アメリカやヨーロッパでは記者に対してアワードが設けられていたりすると聞いた。確かに、僕が知っているジャーナリストや記者は少なく、名前を知っている人の記事は興味があるし関心を持って見ていることに気づいた。日本でも記者にもっとフューチャーしていけば、自ずとメディアリテラシーが高まるのではないだろうか。

・情報の受け取り手である私たちが持つべきマインドセットは?

→情報の先取りをして出す(ファストニュース)とその記者が報じなければ明らかにならなかったもの(スローニュース)の二つを理解しておかなければならない。
そして、そこに錯綜するがフェイクニュースです。
ここで分かりやすい例えが出ていました。
スプレーで街に落書きをするのがフェイクニュースだとするならば、落書きを消すのがファクトチェック。もちろん、書くよりも消す方が時間がかかるし人手も必要になる。一つのニュースをチェックする間にフェイクが増え続ける。

⇨日本でファクトチャックをしている人たちは、どのくらいの人数いるのだろうと気になった。先ほども、ちょっと書いたがジャーナリスト・記者・ファクトチェッカーに対して国民が応援する仕組み(課金などのインセンティブで)があれば少し助けになるのではないか、と思いました。

・SNS“総記者”時代のインパクト 誰の・どの情報を信頼すべきか?

→①クリティカルシンキング(批判的思考)の主体は自己にある。
ここでも、日本とアメリカの教育の違いが話されていた。日本では、先生の話す情報は信じるというのが当たり前だが、アメリカでは先生の言うことも疑え、と教えられる。メディアリテラシー教育も低年齢ほど有効かもしれない。大人になればなるほど、固定観念や見方を変えることが難しくなる。
では、年配の方にメディアリテラシーを教育するにはどうすればいいか?
対話するしかないのかもしれない。
②何が正しいか、正しくないかの判断は?
再現性があるかどうか。同じ取材をしたら同じ記事が出る。

⇨本質的な教育を変えていくも大事だと思いました。それと同時に、いまを生きている人にメディアリテラシーを教育するためには情報を分かりやすく(かっこいいデザインやイメージでハックする)伝えることが急務ではないかと思った。例えば、下のような記事はニュースを読むときの注意点が書かれているが、この記事を読んでいる人はどのくらいいるのだろうか。もっとムーブメントを起こすことができれば単純にリテラシーが高くなる人が増えると思う。
※参考記事:http://shimo-switch.com/hints/56868

・グループワーク「身近な人に対して、どのようにメディアリテラシーを拡げらるか?」

→5つのグループで様々な意見が出てきました。
(抜粋)
ファクト発信するロールモデルを打ち出す
賛成派と批判派のニュースを取り上げるメディア(東京新聞を読んでから、毎日新聞を読んで、読売新聞を読むイメージ)
ファクトをロジックだけではなく、エモーションを持って伝える

⇨こういった議論する場所が、もっと幅広い人に伝わって自主的に能動的に知ることが広まればメディアリテラシーが高い人が増えていき(半数以上超える)、小さい成功例が増えていけばちょっとずつ変えていけるのではないか。これからのSocial Issue Discussionに期待します。

・総括
議論の展開が早いので情報を追い切れていないところもあると思います。つまり、短い時間の中で濃い内容だということです!
そんなSocial Issue Discussionを多くの方に知ってもらいたいです。他の方も、Twitterやnoteで#ソーシャルイシュー会議で発信していますので、検索してみてください。

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