そういうことじゃないんだよ

ララランドの感想が賛否両論に分かれていると小耳に挟んだ夫(絶賛派)が、「なんでだよーどこがだよー」と私に否定派の意見を尋ねてくるので、ネットで見聞きした意見を述べてみた(私も絶賛派なのに…)。

「ミュージカル映画としては物足りない」
「映画館のシーンとか微妙」
「そもそもなんで惹かれあったかわからない」
とまあこんな具合。

夫はあーとかうーとか言いながら私の話聞いていたけど、「あとゴズリング?が未練たらたら…」と言ったら食い気味にそう言った。

「あのねー、未練とかじゃないんだよ。たださ、あのときああしてたら違う未来があったんだなって思うことはあると思うんだよね」。

ああ、彼もいろいろな選択肢の中から、その時々に最良だと思う、最良であってほしいと願う選択を重ねてきたんだな、と思って、切ないようなうれしいような気持ちになった。

夫のことは、いまだによくわからない、と思うこともある。けれど、わかる部分で分かり合えているみたいだから、いいかなって思った。

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