そこで止まってよ

「今日の『相談は踊る』の相談がさ〜、スーさん節炸裂でさ〜」と最近の定番になったラジオネタから、「結婚の話が浮上して仕事に身が入らなくなる相談者に、違う何かに乗っかりたいんじゃね? 悪いこと言わないから仕事はしとけ!(要約)って言うスーさんの言葉が刺さってさ、、」と話したあと少し暗い顔をしたらしい私に、「まあ俺なるべく長生きするようにするけどさ」と前置いて「ネガティブな思考って想像しやすいからさ。考えがそっちに流れ出したら」と言い、包丁をまな板にすとんと下ろすように手のひらをトンと縦に置いて、続けて夫がそう言った。

夫は私の思考を詳しく聞き出すようなことは決してしない。でも、私の抱える不安のはしくれみたいのを汲み取ることには妙に長けていて、私がへらへらと話していても、夫の方が先に深刻な表情をしだすこともある。あー、そんなつもりなかったんだけどな、と少し自嘲的になって、でも本当に救われていると感じるスシローの夜。


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