デイ・キャッチ・アイデンティティー(2)

いい天気だな。朝散歩したら東の空が薄ピンクでせつなしあわせ。しあわせつな。

好きな仕事の中にある好きじゃないことの肥大化

退職を決めたのはいつだったかな。2〜4月はボロ雑巾のような心身で、それを越えた5月くらいだったかな。好きな仕事をしたいとずっと思って仕事を選んで働いてきた。とはいえ好きなことだけをしていればいいと思っていたわけではなくて、えっ、とか、もや、とか、うーん、とか思う部分はあって、それを好きなことをする喜びや達成感が翻したり跳ね返したり覆ったりしてきた。これまでは。けどその、「えっ」「もや」「うーん」が、まさに「えっ」「もや」「うーん」だったらよかったのだけど、「えええええ」「もやもやもやもや」「うーーーーーん………」とかになると喜びや達成感で覆い尽くせなくなる。え、なんでそんな肥大化するのって感じだと思うのだけど、それはもう会社によるし、一緒に働く人によるし、自分の耐性による。状況も変わるしね。でも、退職の根本的な理由はこれかな、と思う。

低下する30代

嫌なこと、苦手なこと、好きじゃないこと。そういうことへの耐性は、30代に入ってがくんと低下した。嫌なことはしたくない、苦手なことは避けたい、好きじゃないことは疲れる。できるだけ好きなこと、得意なこと、不快が少ないことだけで生活を構成したいという、その欲求自体は20代とあまり変わらないけど、ネガティブな要素を排除したい気持ちがこんなに強くなったのは何故? これはもしかしたら、体力の低下と関係しているのかもしれない。今の私、特に大病なんてしたことのない、むしろ健康だけが取り柄という私がいちばん守りたいのは健康で、3食健やかに食事をしたいし、夜はぐっすり眠りたいし、心をほぐす趣味をできる限り続けたい。つまり、好きじゃないことをすると、食事が乱れたり、眠れなかったり、趣味を楽しめなかったりすることが、わかってしまったんだと思う。

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