母の入院騒動記🍀

遂に恐れていたことが、今年の3月に起きてしまいました。
私の母が、自宅で明け方、ソファーで寝ていたのですが、寝床から起き上がったところ、転倒し大腿骨を骨折してしまったのです。

けっこう大けがで、母の声に父が飛び起きたかでもしたようです。
それで驚いて救急車で病院へ搬送、その日のうちに入院となりました。

病院に搬送といっても、ベッドがすぐに空いていたわけではなかったので、入院患者さんの退院を待っての入院、病棟入りでした。

その日はちょうど日曜日。
病院スタッフもフル稼働ではなく、救急患者さんのみ外来も診療していた状態。
生憎、病室が空く時間まで、母は待っている間ベッドに寝かされながら痛い痛いと呻いていて、こちらも可哀そうで見ていられない。

看護師さんもお医者さんも、日曜診療の患者さんに掛かり、すぐは対応してもらえない。
曲がらない方向に曲がって折れてしまった脚に、おむつか何かを履かせ態勢を整えられて待つしかなく。
応急処置はもちろんしてもらえたのだけれど、それでも痛くて仕方ない。
妹も父も、「日曜日だから人で不足で待つしかないんだ～」と言って、ひたすら早く対応してもらえるのを待つのみでした。

待つこと5～6時間ほど、ようやく病室が空き、母は移動のベッドに乗せられ、病室へ連れて行ってもらえたのです。
そして病室で、痛くないようにまた整えてもらい、手術する日を待ったのです。

母は心臓にペースメーカーが入っていたのですが、具合が悪くて病院に行けなくて、もう10年近くペースメーカーの点検をしていない状態でした。
ペースメーカーの電池が弱っていたので、骨折の手術後、半月ほどしてから別の病院でペースメーカーの取替手術も行いました。

もう85歳の高齢の母に、1ヶ月の内に2度も手術なのは負担が大きかったはず。
それでも母は、病院で出された食事はほぼ完食し、家に帰りたいと寂しがっていたのですがジッと我慢していたようです。

因みに、まだ面会は全くできなくて、病室での母の様子や気持ちなどはこちらにはあまり良く分からずで。
着替えを取り換えに行った時に、看護師さんに聞くことはできたものの、携帯電話やタブレットなどでのオンラインで面会もできなかったので、帰りたがっている母の胸中を思わずにはいられなかったです。

そんな状態でしたが、無事4月終わりころに退院。
母としては介護は嫌がっていましたが、リハビリのためもあり、リハビリ施設のある老健に入所することに。

その老健が、建物の外から窓越しに面会はできたので（会話は携帯を使ってでしたが）、何とか15分未満でしたが会話が成立しました。
あまり泣かない母の目には涙が浮かび、私も泣けそうになりました。

その後、リハビリしながら退所を待つばかりでしたが、ある時、母の心臓ペースメーカーが、脂肪が落ちたことでリード線が少し飛び出してしまい、一時退所して、大学病院に転院し、そこでペースメーカーの全交換をすることになったのです。

そもそもこのペースメーカーは、母が具合が悪くて10年程も定期点検に行かなかったため、骨折の手術後、心臓関係の病院でリード線などの取り換えをしてもらってから2ヶ月経ったばかり。

それがまた取り換え、しかも全交換手術なので、もうこれでここ4ヶ月の間に、3度目の手術になります。

手術前から、もう高齢だし、大変な手術になりますよとお医者さんから言われていて、妹も母が身体がもつかなあと心配していたくらいです。

心配な中、5時間もの手術をしました。

ところが何故か、蓋を開けてみたら、母の心臓は自力で動いていたそうで、ペースメーカーは取り除いたのですが、新たに入れないで様子を見ましょうということになりました。

えぇえ！ペースメーカー入れなくても動いていたの！？で、それで様子見で、今はペースメーカーは入ってないんだ！！
と、父も妹も私も主人も驚き！！

何とまあ、母の強さというか何と言うか。
まだ様子見なので、今後どうなるかは分からないですが、10年も15年もペースメーカーを入れていたのが、入れなくても心臓が動いていたのって、こんなことあるんだ！とビックリ😲❣

元から母は強く、運も強い様なとこがあったけれど、生かせてもらっていると思えるようなことでした。

と、とりあえず、良かったということでε-(´∀｀*)ﾎｯ

ただちょっと惜しいのが、母の医療保険の保障がもう5年くらい前に切れてしまっていたこと。
母が80歳を前にして、保険に入っておこうかどうしようか迷っていたので、加入できるなら加入すれば良かったかなとは思いましたが。

人間て、自分の力ばかりで生きているのではないんだなあと、ここ最近で本当に思った出来事です。
今できることを、出来る限りのことを両親にはしてやらないといけないんだなと実感。

頑張れ、母！
人の運命って不思議ですね✨