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遠く長い旅

コロナによる約2か月の閉鎖期間を経てリオープンした美術館に、先月末、行ってきました。お目当ては「Botticelli and His Times 」---ボッティチェリと彼の時代展。

特に、ボッティチェリ自身の姿が描きこまれた「東方三博士の礼拝」の前は常に多くの人が。過剰に密な状態を作り出していました。香港の有難いところは、大規模な力の入った展示会ですら、格安で入場できるということ。この特別展はたったのHKD 30(約420円程度)。リオープンして最初の週末だったからか、帰るころには入場を待つ長蛇の列が。最後尾には「45分待ち」とのプラカードが。午後いちの早いタイミングで行ってよかった。。

美術館の閉鎖の間、この絵たちはひっそり静かにここで眠っていたんだなあ、かわいそうに、、なんて思ってしまった。けれど、いや、もうそれは長ーい年月、世界のどこかで、急に文化の異なる大勢の目にさらされたり、ちょっと眠ったり、海を越え空を越えて、もうとんでもなく遠く長い旅をしてるんだよななあ、きっと。
と思ったら、なんだか、自分の生きている時間なんて、ほんと瞬きみたいなものなのかも。。。たかが一日、されど一日、自分自身の日常を大事にしようと思えました。


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