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ニッチなお店は地方で生き残れないのか

好きな事を仕事にしても続けていくのは難しいと良くいうのだが本当にそうなのか、納得がいかない部分もある。そんなはずがないと。でも多くの人に受け入れられるビジネスでないと結局はやっていけないのかな。という気もする。そうであれば少数の方に向けたニッチなビジネスは生き残っていけないのか。その先の未来は多くの人に受け入れられる万人受けのお店や企業で溢れかえり非常につまらないもので埋め尽くされてしまう。

自分も少数の人に向けたお店をやってみて思う。ある一定数を確保するまでは険しい道のりだ。一杯500円の美味しいコーヒーを田舎の小さなお店で売っていたら1日に何人来れば生活出来るのか。やはり何か他に仕事をしながらやらないといけないのか。こうやって自分の好きな事を仕事にしようとして頑張っている人は、しなくて良い苦労を背負いながらやらなければいけない現実。

これでは面白いお店は地方に増えない。私みたいなバカがいない限り。人が集まる都市部でしか面白い店は増えづらいという事になる。地方を面白くする為にはまだ壁が高い。私が思う魅力的な地方や街は個人商店が多くある事である。やはりそんな街には行ってみたくなる。不思議とそれだけで魅力的だ。

結果自分のやりたい事で食っていこうと思うと尖った事は出来ず、多くの人を取り込もうとする為にどんどんつまらなくなってしまう。私に当てはめれば売れるものだけ置いておけば良いという事になる。多くの人が欲する売れ線のものをお店に多く並べればいいのだ。それでは自分がやる意味はないし面白くもなんともないわけでそれならやらない方がマシだ。

そのループから抜け出せないと何も変わらない。私はそれでも売れ線のものはお店の2割くらいに抑えて残りの8割を自分目線でお客様に提供したい商品にしている。もちろんそれではやっていけないのだがまだ一年だし、これからだと思っている。なんにせよ絶対やり方はあるはずだ。個人商店が溢れる街が今、取り戻せたらそんな魅力的な街はない。

でもこうやって商店街が消えて大きな商業施設に人が集まるようになったのは大きな理由があるわけだし、またあの頃のように時代が遡るような事はないのかな。。。そっちの方が魅力的だけどな。

自分もそうだったがお店はあって当たり前だと思っている人が多い。やる側はどうにかしてそれでもやって行かなくてはいけない。ネットでいろんなものが買えて家の近くにはコンビニやドラッグストアがあって家でいろんな映画だって見れてしまう。そのお店に行く理由は強烈な理由がないとわざわざ足を運ぶこともないだろう。そこでしか買えない商品、そこでしか聞けない話、そのお店の店主に会いたい。そんな理由を数多く揃える事が必要で必要最低数の顧客数を確保しなくてはいけない。

それでも地方ビジネスには大きなチャンスしかないと私は今でも思っている。

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