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昭和コンテンツの盛り上がり

このお店を始めた時に、なぜ今自分がお店をやる必要があるのか。はたまたやる意味があるとすればどういったお店を作るべきなのか。凄く考えた結果、たどり着いた答え。それは大型商業施設が出来て便利になった裏側で消えていった商店街。そこにあって今ないものは人の暖かさと交流。僕の思う昭和の商店街の象徴は八百屋さんで、今日は大根が良いのが入ってるよ!これでブリ大根なんかサイコーにうんめーよ!って夕飯のメニューまで決めてくれるおっちゃんが居てまとめて買うもんなら全部で千円でいいよ!なんて割引しちゃったりしてそんな買い物が楽しかったし嬉しかったしそこに居合わせたお客さん同士の笑顔が忘れられない。

そんなお店がなくなっていく中で僕はそんなお店を残したい。そう思って古着屋なのにGREEN GROCERY STORE(八百屋)という名前をつけて古着を売っている。

これは今日の話の前置きであって、約2年前にこうしてお店を始めたわけだが、今世の中はCOVID19に覆われ生活様式がガラッと変わった中で一つ共通して見直されている文化の共通点が昭和なものが多いことに気づいた。

何個かピックアップしていたのにほとんど忘れてしまったけど自分が最近目覚めたサウナもそうだし、遊園地がリニューアルされたと思えば昭和の街並みになっていたり、ここ一年の音声コンテンツ、ラジオの盛り上がりもそうだろうか、映画はドライブインシアターが再注視されているではないか。まだ僕が小さい頃は近くのショッピングセンターの駐車場にドライブインシアターの馬鹿でかい壁があって、これはなんなんだろうって思ったのを凄く覚えていて、親に聞いたらそういう事かと。凄くワクワクしたのを今でも思い出す。

コロナで見直された生活様式の中でこうしないといけない、こうだったら大丈夫だよね。っていう今の生き方は結局今まで先人たちが暮らしてきた暖かい日本の古き良き時代に立ち返ろうと言われているようで凄くハッとしてしまう。

なんでも便利になりすぎてしまうと多分やりすぎで程良いところが良い。そんな事を再度考えさせられる。そのままでも十分生活できるし不自由はないのに新しいものが出るとその方が便利でラクでいつの間にかそれが当たり前でスタンダードになってしまうけど多分そんな事はないんだ。なんでもちょうど良いところがあってそれ以上はキャパオーバー。

でもちょうど良いところで止まるはずがないし止められない。僕はこの八百屋を掲げた古着屋で何ができるだろう。一部昭和に時代が逆戻りしているのは違いない。そこにビジネスチャンスがまだ転がっているのもうっすら見えている。

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