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OCG:ミスティック・ファイターズ再販記念!バロネス入りジェネレイドを考える

もくじ

①はじめにージェネレイドとは

②新カード「フルール・ド・バロネス」について

③構築案・採用理由について

④採用候補など

⑤おわりに


①はじめにージェネレイドとは

みなさんこんにちは、fumiyaです。

今回は強力な新規を得た「ジェネレイド」について書いていこうと思います。

ジェネレイドとは、一昨年に発売したデッキビルドパック『ミスティック・ファイターズ』にて登場したテーマです。

ご覧のとおり、同期には環境クラスの「ドラゴンメイド」とサイバースでおなじみの「斬機」がいますね。

そのなかで「ジェネレイド」は一部で熱狂的な人気を誇るテーマです。
知らないという方のために、その魅力をご紹介しましょう。

・1枚初動であること

ジェネレイドは「王の舞台」という専用のフィールド魔法にアクセスできさえすればいいので、例えば「テラ・フォーミング」1枚から展開ができます。

逆に言えば、これを発動できなければほぼほぼ何もできないので、初手で確実に引き込むためのサーチ札や効果を通すための貫通札は多めに入れておくのが基本です。

・相手ターンでの妨害が得意であること

現代遊戯王において、如何に相手の展開を通さないようにするかがかなり重要な要素です。

ジェネレイドは相手ターンのドローフェイズのドローが前述した「王の舞台」のリクルートのトリガーとなり、さらにトークンを可能な限り生成と相手ターンで最大展開をします。

そこから各上級モンスターの効果でトークンをリリースして妨害を行うという、相手ターンに動くことに特化したテーマなのが特徴です。

・レベル9モンスター主体のデッキであること

ジェネレイドの上級モンスターは全てレベル9で統一されています。

つまり、制限カードである強力なランク9エクシーズモンスター、「真竜皇V.F.D」が無理なく採用できます。

VFDと言えば今や「電脳堺」の代名詞的な存在となっていますが、最初にこれに目をつけたテーマは間違いなくジェネレイドだと思います。

ジェネレイドも登場初期から如何にVFDを出すかが重要視されており、中でも積極的にVFDを初ターンから出す構築は「展開型ジェネレイド」と呼ばれています。

ランク9は他にもアースシェイカーやエンタープラズニルなど、少数ながら強力なエクシーズモンスターが控えているのが魅力です。

なお、パックの表紙であるはずの彼は(自主規制)


・構築の自由度が高いこと

前述のとおり、ジェネレイドは完全な1枚初動です。
それ故にデッキスペースが潤沢であり、混ぜものも効くので型が無数にあります。

王の素引きがとことん嫌われているので、敢えてデッキ枚数が40枚を超える構築にされることもしばしばです。

また、強力なレベル9モンスターや相手にドローさせるカードが新弾に収録されるたび、界隈では「ジェネレイド新規」として取り上げられザワつくのが面白いところです。

このように、ジェネレイドは懐の深い、まさに『王の貫禄』を持つテーマと言えるでしょう。


それでは次に、今回現れた新たなる「ジェネレイド新規」を見ていきましょう。


②新カード「フルール・ド・バロネス」について

シンクロ・効果モンスター

星10/風属性/戦士族/攻3000/守2400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):1ターンに1度、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

(2):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。

(3):お互いのスタンバイフェイズに、自分の墓地のレベル9以下のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを持ち主のEXデッキに戻し、そのモンスターを特殊召喚する。


5月発売予定のデュエリストパック『疾風のデュエリスト編』に収録されるシンクロモンスターです。

5Dsに登場した「シェリー・ルブラン」をイメージしたカードですね。

一度限りとはいえ、ノーコストでなんでも無効破壊する効果がやはり強力なのと、高いステータスとカードの種類を問わず1枚破壊する効果でライフカットのスピードも上がりそうです。

★ジェネレイドにおけるシンクロ召喚方法例

(1)相手ターンのドローフェイズでハールもしくはウートガルザを特殊召喚する

(2)ジェネレイドトークンを4体特殊召喚する

(3)トークンを2体リリースしてジェネレイドモンスターの効果を使用する

(4)トークン1体を対象に「ホップ・イヤー飛行隊」の効果で「砂漠の飛蝗賊」をシンクロ召喚(このとき1枚ハンデス

(5)残り1体のトークンと「砂漠の飛蝗賊」で「フルール・ド・バロネス」をシンクロ召喚


「王の舞台」と「ホップ・イヤー飛行隊」さえ手札に揃えば成立するコンボです。
ジェネレイドのエースであるハールと合わせれば、相手ターンに2枚のハンデスとなんでも無効破壊2回を狙えるので非常に強力です。

今までのジェネレイドだと、羽根箒を打たれたり一滴でまとめて効果無効にされた場合、前盤面での妨害がなくなってしまうのが弱点の一つでした。

※一滴に屈するジェネレイドの図

しかしバロネスの登場により、先にハール等の効果を使ったあとに新たな妨害を用意できるようになったので、これらの弱点を克服することが可能になりました。


また、バロネスの(3)の効果で墓地のあらゆるモンスターを蘇生することができるので、次ターン以降

・「砂漠の飛蝗賊」を蘇生して再び「フルール・ド・バロネス」をシンクロ召喚する

・ジェネレイドモンスターを蘇生して「真竜皇V.F.D」をエクシーズ召喚する

の二択を状況に応じて選ぶことができます。

さぁ!皆で叫ぼうッ!!



③構築案・採用理由について

上記を踏まえて、現状の構築案を公開します。

※EXの残り2枠に「フルール・ド・バロネス」2枚が入ります。

メインデッキ

・γ&ドライバー‥‥後先強い誘発。自ターンで撃てた場合マスカレーナを出します。

・うらら‥‥3。特に説明なし。

・ロプトル‥‥3。過労死枠。ホップイヤー握ってるときは相手ターンには出さない。

・ナグルファー‥‥メインの最大火力。羽根箒チェーンロプトルナグルファーはイケメンムーヴ。バロネスのおかげでそのあと前盤面ゼロ妨害になることが少なくなった。

・ウートガルザ‥‥なんでも除外できる偉い子。十二獣とか相手ならハールより優先して出すことも。ニビルやニビルトークンをコストにできるので覚えておこう。

・マルデル‥‥自ターンロプトルから出す。基本は舞台サーチしたいが王素引きしてる場合は試練をサーチする。個人的にバロネスで蘇生したい筆頭候補。

・ドヴェルグス‥‥対王素引き要員。コイツ自身を引いたら知らん。なので採用するかは好みが別れるところ。

ドヴェたそ「(手札に)来ちゃった…♥」

・ヘル‥‥バロネスの登場により複数枚積む必要性が薄くなった。

・ハール‥‥最強のジェネレイド。泡影や一滴をくらっても無効効果を発動することはできるので、慌てずホップイヤーを出す場所を確保したい。

・エクレシア‥‥1。パニッシュメントサーチ役兼うららチェッカー。ハールのコストになれる他、ホップイヤーの相方にしても良い。

・メルフィーキャシィ‥‥3。鍵となるホップイヤーをサーチできる。手札に戻るのでサーチ効果を繰り返し使えるのが強み。

・ホップイヤー‥‥3。今回の主役。対象に取る効果なので、チェーン除去には注意。

・王の舞台‥‥3。これ引けないとお話しにならない。

・テラフォ、メタバース‥‥制限カード。舞台引く確率を上げる。

・王の試練‥‥対王素引き要員その2。隠れた強カード。2枚「まで」サーチなので舞台だけサーチも一応できる(その場合ディスアドだけど)。これ素引きしてるときはマルデルでジェネレイドモンスターサーチするという荒業も。手札の王見せるのはコストではなく効果。

・金謙、強謙‥‥各3。舞台やホップイヤー、神罠を引き込む。金謙の6枚コストはヌトス1飛蝗賊1バロネス1リンクモンスター3種が無難か。

・墓穴‥‥2。対誘発など仕事は豊富。

・パニッシュメント‥‥2。凶悪な通常罠。ホップイヤー握ってる場合バロネス出したあとに使おう。

・神宣‥‥3。主に羽根ライスト拮抗対策。

・神通‥‥3。後先強い罠。着地狩りや誘発潰しにも。

・王の支配‥‥試練からサーチできる指名者のようなもの。相手にドローさせるのが玉に瑕だけど、舞台へのうららgだけでなくコズサイツイツイなども止められるのは良き。ゴシップシャドーと同じく「効果を書き換える効果」なので、こいつ自身にはうららが効かない。


EXデッキ

・ヌトス‥‥2。パニッシュメント要員。対ドラグマにも。

・バスタード‥‥パニッシュメント要員その2。継続してパニッシュメントを使えるのが魅力。

・ヴァルカン‥‥1。ホップイヤーで相手ターンシンクロすることで、マスカレユニコーンとほぼ同等のことができる。自分のカードは自身をバウンスして再度シンクロを狙うも良し、舞台をバウンスして実質ノーコストにするも良し。

・飛蝗賊‥‥3。ハンデス効果に泡影撃たれてもチェーンしてシンクロ効果使えば逃げられる。間違っても自分のターンにシンクロして出しちゃダメだゾ。

・バロネス‥‥2。今回の主役その2。蘇生効果時に自身をEXデッキに戻せるので最大枚数積まなくても可。

・VFD‥‥制限カード。頼むから生き残ってくれ。

・アースシェイカー‥‥カードの種類を選ばず複数枚割れるのが強い。

・エンタープラズニル‥‥主に硬耐性持ち相手に。この構築ならハンデス効果も活きる。

・マスカレ、ユニコーン、アクセスコード‥‥γで作れる妨害からのフィニッシャーセット。バロネスと合わせれば8000以上削れる。


サイドデッキ

・ロンギ、ニビル‥‥環境に合わせて採用。今回g積まない構築なのと元々山が太ってるので誘発投入するなら3枚推奨。

・パンクラ‥‥おなじみの後攻札。虚無勅命魔封じなどの通るとほぼ負け確な永続罠対策にも。

・羽根箒、ライスト‥‥対罠ビなど。


④採用候補など

・増殖するg‥‥決まれば最も強力な誘発だが、あまり通らない上に仮にツッパされた場合、王を全て引いてこちらのデッキが機能不全に陥る可能性があるので今回は採用しなかった。
考えが変わる可能性は十分にあります。

・ディメンションアトラクター‥‥墓地利用阻害。相手によってはgより刺さる。デュエルの序盤だとこちらはほぼ墓地を使わないので実質デメリットなし。

・ズメイ‥‥最近一部で注目されつつあるよね。素引きの王戻せるのが優秀。

・ゴーキン‥‥採用するならバロネスは3が良さげ。

・王宮の鉄壁‥‥除外防止。流行りの鉄獣など意識で。こちらにはウートガルザと壺くらいしか影響がない。

・スキドレ、サモリミ、センサー、マクロ‥‥いずれもジェネレイドと好相性な永続罠だが、バロネスとの兼ね合いで今回は見送り。

・レベル8シンクロ‥‥Ωや龍鬼神が候補。自ターンのγだけでなく、後攻0ターン目にドライバーとホップイヤーで出せる。

・聖騎士の盾持ち‥‥6月発売予定の『ANIMATION CHRONICLE 2021』に収録。要となるホップイヤーをサーチでき、自身も「増援」や「聖杯の継承」でサーチできる。

効果モンスター

星4/光属性/戦士族/攻 800/守1300

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地から光属性モンスター1体を除外して発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

(2):手札・フィールドのこのカードを除外して発動できる。デッキからレベル6以下の獣族・風属性モンスター1体を手札に加える。

・抹殺の指名者‥‥どうしてもニビルを止めたいなら。

・ロンファ、惑星探査車‥‥初動を増やしたいとき&デッキ太らせたいときに。どっちもγを狙えるが泡影ヴェーラーに弱い。
探査車採用するならヌメロン仕込むのも一考の余地あり。

・王の襲来‥‥ぶっちゃけメタバのほぼ下位互換だが、初動の確保と試練のサーチ先を増やしたいなら。

・天底の使徒、フェリジット‥‥エクレシアを強く使いたい場合に。フェリジットは手札に来た王をデッキに戻せる。

・ラヴァゴ‥‥召喚権が重くないデッキなので、壊獣より優先できるかも。逆にラー玉は処理に困るので微妙。

・魔鍾洞‥‥近頃流行りのアレ(流行るな)。メタバ入れてるのでこれも候補。舞台に貼り替えれば良いだけなので解除は容易。

・スチームシンクロン、零トリシューラ‥‥一時期シンクロジェネレイドで話題になったやつ。スチームはγからのハリで出せる。めっちゃ強いけど狙いがバレバレなので妨害も受けやすい。

・その他‥‥わらしスカマイ泡影コズサイツイツイの他、強脱やディノミスクスなどの単体除去が候補か。
ワンキルはかなり狙いにくいのでリブートは要らないかも。


おわりに

いかがでしたでしょうか。

ジェネレイドは元々弱くないデッキではありましたが、バロネスの登場でさらに強さが増して魅力的になってくれそうです。

こんなジェネレイドたちが収録されている『ミスティック・ファイターズ』が最近再販されましたので、これを機会に使用者が増えてくれると嬉しい限りです。

この記事へのご意見・ご感想や相性良いカードの情報があれば、Twitter(@Hu_miya)にDMなどいただけると幸いです。
質問箱もやってます。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

追記:初動でJUGDEプレマ買わなかったこと、未だに後悔してます。。。欲しいぃ。。。



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