もしもが叶うなら

もし、彼が健康だったら
もし、普通に働いてたら
もし、昼夜逆転生活じゃなければ

ずっと一緒にいたかったな、と思う

別れを決めているけど、やっぱり彼のことが好きという気持ちは消えない

昨日、動画を見た
彼が元気だった頃の動画

彼はスポーツをしていて、数年前の彼がプレーしてる姿がYouTubeに上がっている
それを見た

私はその当時の彼を知らない
元気をなくす前の彼の姿を見たことがない

私が出会った時はすでに今と同じような生活をしていたから、ばりばりスポーツをしている姿を見たことがない

見たかったな、と思う

彼が活き活きとプレーするのを、動画じゃなく、目の前で見たかった
応援したかった

かっこいい姿を見たかった

動画の中の彼は楽しそうで
私が見たことのない笑顔で

もしも、一生使いきれないほどの大金を持っていたら、彼と生きることに躊躇いを持たずに済んだんだろうか

別々に生きる以外の道はないのだろうか

ずっとわからない

彼に出ていってほしい反面、出て行かないでほしいともどこかで思っているような気がする

でも、しょうがないよね
私がしたい生活と彼がしたい生活は合わないんだから

あーあ。
どうにもならないか。