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現状報告

残酷な真実

毎週遠距離病院受診を続けていますが、先日とうとう厳しい残酷な現実を告知されました。

以前から厳しいことは何度も言われているし、またその覚悟はしていたとはいうものの、まだわずかでもある可能性に期待をしていました。

いよいよここまできたか…という内容ですが、医師からの説明に、後から私と夫との捉え方に違いを感じたため、信頼しているコーディネーターさんに再度相談させてもらいました。

その日は輸血と免疫グロブリンの輸液があり、受診後オーダーで3時間ほどかかるため、その間夫には昼ごはんを先にすませて車で待ってもらいました。

輸液中、私はこの現実を受け止めてぐるぐるといろんな思考が交錯していました。
具体的な質問事項を考えて、処置室のナースにお願いして、多忙であることは承知していますがコーディネーターさんに連絡をとってもらいました。

最初は処置室のナースのPHSで話していましたが、私の相談したい内容を聴いたらベッドサイドまできてくださり、親身になって傾聴とアドバイスをしてもらいました。

要約すると以下3点

・今のうちに会いたい人に会っておくこと
・最期を私はどう迎えたいかということ
・好きなこと、やりたいことをやっておくこと

いよいよここまできたか…というのが率直な感想で、私の85歳まで生きる計画は無理だとしても、65歳、いや60歳まで生きる気満々だったのに、丸っこい眼で慈愛に満ちた優しいお顔のコーディネーターさんにはそんなことも言える雰囲気ではありませんでした…。

そして、その2日後、遠距離通院はいつまで続けられるかわからないので、県内の大学病院(移植前の最初から診てもらっている)にも定期的に通院して今の検査データを共有しておくようにとのことで行ってきました。
ここだと今はまだ自分で運伝していけます。(片道1時間ぐらい)

データを見た主治医からもまた同じことを言われたのですが、ここではさらに厳しい内容でした。

「身体が動いて自分のことは自分でできるうちは入院せずに在宅希望です。」

という私の考えを話すと、先生も「私も同じ立場だったら同じ考えです。」と共感してくれたので、思い切って私の上記の願望(少なくとも60までは生きたい)について話してみると

「今は元気に見えるけど、一気に悪化する可能性はあります。後数ヶ月ということもありえます。」
「残酷なことを言いますが、2年はありえない(考えられないだったかも)です」

私の頭の中では、この時すでに「あと数ヶ月」がリフレインしていました。

そして緩和ケアの話は以前からありましたが、最後まで在宅を望むのであれば、知っている在宅医も紹介できると具体的なことも言われました。

あぁ、またもやこれが現実なのか。

いくら楽観的でポジティブ思考の私でも、もっと現実に目を逸らさず向き合わないといけない時がきたのか。。。

「先生わかりました。現実に目を逸らさずに考えないといけないということですね。」
「順番からいってもせめて96歳の義母よりは先に死にたくはないのですが…」というと

それには直接答えず

「今まで本当によく頑張ってきたと思います。ここまできているだけでもすごいことです。一生懸命考えてやってくれているご主人のことを考えると私もつらいですが…」

というようなことを言われて、これまでの頑張りを思い出して私も涙が滲んできました。(オイオイ号泣することはしませんが)


そのあとはお礼を言って、診察室を出ましたが

さて、この事実をどのように夫と息子たちに伝えようか…ということが
次の私の頭の中を占める課題になりました。

あと数ヶ月。私は一体何をしたいのか


ドラマや小説ではよくあることですが
不慮の事故や災害で予期せぬ突然の死を迎えるよりは、人生のカウントダウンを
自分なりの最期のシナリオを考えることができる。

まずはそのことに感謝できます。

そしてこの病気について経験豊富である医師と看護師という専門家、
さすがに信頼している3人から同じことを言われたことはつらいけど

それでもまだ私の中ではしつこく
反発精神というか、チャレンジ精神、プロジェクトXでいうところの
「挑戦者たち」の音楽が流れてきて

まだ挑戦者でありたい気持ちが交錯していました。

この挑戦者であるという気持ちの方が負けた時が終わりだと思います。


とりあえず今の現状を報告させていただきました。

悲劇の主人公になるつもりはありませんし、果たしてどこまでnoteも更新できるか、こうなったらわかりませんが

ヘビーな内容を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。☺️🙏

この後、夫と息子たちにはこの事実と正直な私の考えを伝えたので
またそのことについてもお話しできればいいなと思います。

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