WordPressとWP Engineの間で衝突が発生中
WordPress と、WP Engine(WordPress ホスティングを提供している)の間で衝突が発生している。
WordPress側は
WP Engine は WordPressではない。なぜなら、WordPress の重要な機能の一つである「リビジョン機能」を無効化しているから
WP Engine の WordPress への貢献は 40時間/週であり、これは Automattic 社の約1/100
と主張している。そして 1. を理由に、WP Engine が WordPress という名称で宣伝しているのは商標違反である、と主張する。元記事は ⇒ https://wordpress.org/news/2024/09/wp-engine/
WP Engine側は
教育イベント DE{CODE}
Faust.js や WPGraphQL などのフレームワーク
開発環境 Local
Advanced Custom Fields(ACF) や Genesis Blocks などのプラグイン
などで貢献している、と主張する。元記事は ⇒ https://wpengine.com/blog/highlighting-wordpress-innovation-contribution/
X でのアンケート調査の結果
X でアンケート調査をしてみたところ、このような結果となった。
私個人の判断は
私個人は、WordPress 側の主張の 1. はまだ理解できるものの、2. は良くないと判断しています。
WP Engine 側の反論からは、WordPress 側の 2. の数値(40時間/週)よりも多くの貢献をしていると思われます。(おそらく 2. の数値は、コアコードへの貢献時間から判定なのでしょう。)
WordPress への貢献の範囲としては、WP Engine が主張しているように、WordPressへのコード以外への貢献も考慮されるのが好ましいと思います。
WP Engineは、(WordPressにただ乗りするフリーライダーではなく、)オープンソースに大きくコミットしている、と私は判断しています。
両社の衝突が解消されないとどうなるか?
ここからはあくまで推測でしかないですが、
「WP Engine ホスティング上から wordpress.org へのアクセスが不可となる」はかなり可能性が高いです。Matt は、いったんこの処置をとりましたが取り下げ、10月1日まで実行を猶予するとしています。
ただ、↑を実行してしまうと、WP Engine社だけでなく、WP Engineを利用しているユーザーも巻き込んでしまうことになります。
ユーザーにも不利益が及ぶような処置が行われると、WordPressそのものの発展にも悪影響が出てくると思います。
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