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戦略的まちづくりの重要性 / ストラテジーがない状態で、タクティカルアーバニズムに逃げる公務員はクソ!

先日、自治経営の経営会議がありました。
「まちづくりに関わる人たちのスキルセット」をしていかないと、そろそろやばいのではないか?ということから
スキルセット型のオンライン研修を作ろうということで、4月サービス開始に向けて着々と準備を進めています。

そこでオンライン研修のネーミングをどうするか?を先日の経営会議で議論しました。
僕の場合、ネーミングとか昔から拘りがなく、なんなら名無しのスクールでもいいと思ってしまうぐらいダメな人間です。
そんな話は置いておき、その会議の中でネーミングは、「戦略的まちづくりスキルセット研修」でいこうという話で盛り上がりました。


まちづくりを実践できるだけの基礎能力はあるのか?

以前からnoteでも書いていたのように、「まちづくり事業」をやりたいと言っていても、なかなか動くことはないというのが実情でしょう。
そもそも、まちづくりを推進していく上でその基礎能力があるのか?!
つまり、基礎能力を身につけるスキルセットが必要だと考えています。

地域経営課題の分析、都市史の分析、産業分析を踏まえてどのように都市ビジョンをつくるか、合わせて、公園や道路などの様々な制度設計への理解、PPP/PFIと言われる各種制度の理解度、他にも議会や庁内の組織的課題分析もやらなくてはいけません。

これらの基本的な能力(武器)を身につけて/スキルセットして、初めて戦場に出れます。
僕らのNPO自治経営から出た都市経営プロフェッショナルスクールは、そのプロフェッショナルが集まり、実際に「事業をつくる場」なのです。
しかし、いきなり戦場に出るけれども、そもそも、戦場に出るための体力・武器も持たずに丸腰で戦場で戦おうとする者が相当数いるのも事実です。
本人達は公務員人生として、普通にやってきたと思っているかもしれませんが、今までように決まった一般解を解くだけの業務遂行してきた公務員では、時代の局面が変わった中で特殊解をつくるため基礎能力が極めて低いため、戦えないのです。

そのため、局面が変わった今、きちんと課題分析から目的を設定し、地域の経営戦略を組めるスキル(基礎能力)をきちんと身につけることが必要であるのです。
以上から、スキルセット型研修をきちんとつくり、戦えるように基礎能力をつけようということで、今回、企画が始まりました。
「戦略的まちづくりスキルセット研修」は、今後、またお知らせしていきたいと思います。

タクティカルアーバニズムによるまちづくり


昨今、タクティカルアーバニズムというまちづくりが注目されています。

「タクティカルアーバニズム(Tactical Urbanism)」は、都市計画や都市デザインの手法の一つで、市民や地元のコミュニティが短期間で低コストで都市空間を改善し、実験的なプロジェクトを通じて持続可能な変革を促進することを目指すアプローチです。
タクティカルアーバニズムの特徴的な側面は、小規模で迅速に実施可能なプロジェクトが中心となっています。これにより、長期的かつ高コストな都市計画プロセスを待つことなく、市民が主導して都市空間を変革することができます。例えば、公共の広場や通りに一時的な座席や植栽を設け、歩行者やサイクリストの利便性を向上させたり、地元のアートや文化を尊重するためのプロジェクトが挙げられます。
これらのプロジェクトは実際の都市環境においてテストされ、成功すれば長期的な都市計画の一部として採用されることもあります。タクティカルアーバニズムは、市民参加と協力に焦点を当て、都市の魅力や機能性を向上させるための素早く効果的な手法として注目されています。

僕自身もこういった市民や民間のチカラが良い事例をつくり、それが地域の成長をつくっていくエンジンになり、しいては、その事案が都市政策にも影響し、地域を変えていくスタイルはあるべき姿だと思います。

「戦略なき戦術」で良いのか?

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