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”Fujii Kaze and the piano Asia Tour 2023 ✔[字幕]”届きました

 昨日、午後9時に届いた「Fujii Kaze and the piano Asia Tour 2023 ✔[字幕]」。

 監督は、ずっと密着してくれているエリザベス宮地さん。Documentaryの神。

 各地のKazetarianの熱量が、日本のそれと同じくらい、いや、日本の私たちよりももっと解放感があって、よくぞ聞いてくれた、私に言わせてくらいの勢いを感じた。そして、その思いが画面から飛び出そうなほどに風くんのすばらしさや風くんへの好きの気持ちを伝えてくれた。どれも的確。あぁ、本当に藤井風の音楽は万国共通なんだと嬉しくて、なぜか切なくなった。ちゃんと伝わってるという安心感、世界のFujii Kazeになる(なっている)という確信、遠くに行ってしまうような寂しさ…。必要な人に届いてほしいと願っていたのに、勝手だなぁと思ってしまう。もしかしたら、なんだかんだいっても日本の私たちが一番の理解者だろうとたかをくくっていたのかもしれない。「みんな同じと気付いた時から僕らはみな等しく光ってる(grace)」ということか。勝手に喜んだり寂しがったりすんなよ、と言われているような気がした。そういえば、アジアツアー中「連れてくよ」と言ってくれてたじゃないか。(妄想にて軌道修正中)


 動画のタイトルに「✔[字幕]」というのがついているのも印象的。きっと、たくさん編集して改訂版とかもいろいろあって、最後に字幕を付けて、これが公開する完成品ですよっていうのを分かるように印をつけて、これもそのままタイトルに残しておこうよみたいな感じなのかなと想像する。


 不安や緊張もあったと思うけど、心を込めて準備をして、でも、カッコつけずに誠実に届けたら伝わるんだな、いや、すでに藤井風という人の音楽や精神性を理解した人たちが待っていてくれたんだなと感じた。愛の投げ合いっこができて、みんなが幸せを感じられたツアーだったんだな。


 風くんが「何にも気を遣わなくていい友達の前で、ほんとに心を許して、ただ一緒に時間を過ごす。」と言っているのを聞いて、「不射之射」というお話(中島敦『名人伝』より)を思い出した。そのうち、歌うことすらしない、お客さんも途中で昼寝したりして、ただ一緒に時間を過ごすコンサート(とも言わないかも)が藤井風なら許されるのではと思った。それでも、ああいい時間をありがとう、と幸せを感じられるに違いない。


 ありがとうみなさま
 ありがとうかみさま

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