日常生活でよく使う「これだけは覚えておきたい『ことわざ』『言い伝え』『故事成語』」(第4回)
「十人十色」とは文字通り解釈すれば、「10人集まれば10色の色がある」ということになります。
つまり、10人の人がいるとしたら、その10人にはみんな、それぞれの価値観や趣味、特徴などがあるということを表しています。
日本社会においては、これまで、「人と同じでなければならない」とか「他人より目立ってはいけない」といった考えが美徳とされてきました。
しかし、人間としての個性を伸長したり、その個性を尊重するという意味でも、この十人十色という四字熟語は非常に意味のあることばになっています。
「亀の甲より年の功」とは、「年配の人たちの意見というのは、彼らのこれまでの経験に由来しているものなので、大事なことだと思って従うべき」である、ということを表しています。
「事の重要性」を知らない時は、年配の人たちの意見や助言に従うべきであるという意味にもなります。
それぐらい年配の人たちの「長年の経験」というのは、若い人たちにも役立つものなのです。
「百聞は一見に如かず」とは、「同じことを何度も聞くよりも、一度実際に自分の目で確かめてみたほうがよい」という意味になります。
実際に言葉で説明されるよりも、実物や写真、イラストなどで見たほうが、速く正確に理解することができます。
物体の外観や構造だけではなく、目に見えない抽象的な情報も、イラストがあれば、スムーズに理解することが可能になります。
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