安室ちゃんと私
20代前半の私は、決して安室ちゃんが一世風靡した時代に青春を送っていない。しかし、そんな私のはじめて買ったCDは安室ちゃんのBEST FICTIONである。
十年ほど前、小学5年生だった私は、ヴィダルサスーンのCMに衝撃を受けた。NEW LOOKの歌にだ。ポップでキャッチ―で、それでいてちょっとレトロ。この曲で、ツイッギーを知ったし、
MMKの意味を調べた。
こんなにおしゃれな曲がこの世にはあったのか…。正直その時の安室ちゃんとの出会い以前は何を聞いていたのかまったく思い出せない。
シティガールがいきいきと毎日を楽しむ姿が思い浮かぶその歌は当時大ヒットしていたのか小学生の私はわからなかったけど(お正月に会った従妹のお姉ちゃんが着メロにしていたから流行ってはいたんだと思う)、とにかくはまった。
というわけで、人生初めてのCD購入へと至る。初めはシングルの『60s70s80s』を買おうと考えていたが、どうしてかわからないけどBEST FICTIONを買っていた。
とにかくだ、購入してからの私は狂ったように聞いた。たしか車のステレオで聞いていたのだが、今母に聞いてもそればっかり聞いていたと言っていた。
たしかWihing On The Same Starと、ALL FOR YOU以外を永遠にリピートしていた(あまりバラードが好きではなかった)。
特に、WANT ME,WANT MEを永遠に一曲リピートしていたと思う。
よくもまあ、R18みたいな歌詞の曲をカーステレオで流していたのを許していてくれたと思う。「スミカラスミマデ ウラカラオモテマデ ドコモカシコモ」という早口部分を死ぬほど練習し歌っていた。今思うと恥ずかしさの極みである。(のちに他の歌詞も調べたが、卑猥の極みであった)
とにもかくにも、私の初めて買ったCDである安室ちゃんのBEST FICTIONは私に大きな影響を与えた。
安室ちゃんの歌詞は、英語の隠語だったり、文化だったり、いろんなことを教えてくれた。音楽を通じて文化を知ることができることを学んだ。見た目はほっこりmiwaとか聞いてそうな私が、ダンスミュージック系やR&Bも好んで聞くようになったのは確実に安室ちゃんの影響である。
それ以来、イモトアヤコさんのように熱狂的なファンになったわけではないが、安室ちゃんのBEST FICTIONは私の根幹に常に存在している。
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