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銚子電鉄の乗車体験から応援消費を考える
先日、家族で千葉の銚子に小旅行に出かけました。真夏のような暑さで目の前の浜辺で海水浴が出来ました。
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そしてもう一つ楽しみにしていたのが銚子電鉄。
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銚子電鉄は銚子市内を走る路線距離6.4キロの単線のローカル線。
人口減少や親会社の倒産の憂き目にあい、赤字が何年も続く状況から廃線の危機に遭遇したにも関わらず、2023年3月期決算で2期連続で黒字化を達成しました。
平成10年、親会社の倒産により当社も連鎖倒産の危機を迎えましたが、副業で始めたぬれ煎餅が多くのメディアに取り上げられ、副業売上げが本業を上回る形で危機を乗り切ることができました。
しかし、平成16年には親会社の社長も兼ねていた当社代表の個人的な債務をそのまま会社が背負うこととなり(形式的には社長による横領事件)、再び倒産の危機に直面してしまいます。
新たな資金調達が殆ど不可能であったため、何とかしてインターネットでのぬれ煎餅の売り上げを増やそうと、当時の顧問税理士(現・代表取締役)が「銚電オンライン・ショップ」を急ぎ作って立ち上げました。
しかし当初の平均的な売り上げは1日1万円程度であり、過重な債務負担を考えると、もはや焼け石に水でしかありませんでした。
ところが・・資金繰りがいよいよ逼迫し、今月の給料がもう払えないところまで追いつめられた時、再び奇跡が起きたのでした。それは、当時の経理課長・山﨑勝哉(現・執行役員事業本部長)が電車の運行維持のため必死で考えた「ぬれ煎餅買ってください。電車修理代を稼がなくちゃいけないんです」という異例のお願い文に端を発した、再度のぬれ煎餅ブームでした。
開業100周年、銚子電鉄の主力事業は「鉄道事業」から「米菓製造業」に代わっています。ぬれ煎餅によって本業の赤字を補い黒字化に成功するという偉業を成し遂げました。
そしてこの銚子電気鉄道株式会社の現社長は、資金調達が困難な時期に顧問税理士を務めていた税理士なのです。
税理士が顧問先のためにオンラインショップを立ち上げたり社長に就任していたり、さらには自ら運転手を務めていたりという異色のストーリーを知ってから興味を覚えずにはいられませんでした。
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そして映画製作や「経営がまずい」にかけて発売した「まずい棒」など突出したアイデアで収益源を作り続けています。
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近年、消費行動を通じて、生産者や企業を応援する「応援消費」が広がっているそうです。
銚子電鉄もメディアに数多く取り上げられています。
黒字化は銚子電鉄を知った人の応援したいという気持ちが支えた側面も大きいように思います。
我が家も今回の家族旅行は車で出かけたので、本当は銚子電鉄に乗る必要はありませんでしたが、わざわざ車を駐車場に停めて乗車しました。
元々電車が好きなこともありますが、景色の他にも車内のアナウンスや売店、駅舎など見所も多く、更にこれまでの銚子電鉄の歩みを知った上で乗車することで体験への思い入れも強くなりました。
そして私もクライアントに寄り添う税理士として、自分に何が出来るのか常に問うていきたい。
最後に、銚子電鉄の犬吠駅からすぐの犬吠埼灯台にも上ってみました。
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明治7年(1874年)、イギリス人技師ブラントンの設計でつくられた高さ約32メートルのレンガづくりの西洋式灯台。
日本を代表する灯台の一つで、歴史的文化財的価値が高く、国の重要文化財に指定されています。
99段のらせん階段を昇って上から最東端の景色を眺めました。
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更に犬吠埼灯台に隣接する犬吠テラステラス。おしゃれなカフェやセレクトショップがあり、賑わっていました。
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海に太陽の光が降り注ぎキラキラと輝く素敵な景色を沢山楽しむことができ、楽しい旅行となりました!
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