私立中学を見学 俯瞰して見る力
先日、小学4年の長女と一緒に私立中学校の学校見学に行きました。
中学受験はまだ未定とはいえ通塾もしているので選択肢を広げるためにも幾つか見学しておきたいなと思っていました。
今回初めての学校見学。
初回は私の母校の女子校へ。
敷地内のことが何となく分かるので、見学ポイントなどについても見つけやすいかなと思ったからです。
久しぶりに足を踏み入れた母校は懐かしく、改装を経て美しくなっていました。
綺麗な校舎の中で笑顔で迎え入れてくれた生徒たち。
自由見学でしたので校舎の中を動き回ることができました。
教室や講堂で学校生活の様子の動画を流していて、その様子が生き生きと輝いて見えて。
こんなに素敵な学校だったということに20年以上経って気付くことができました。
今になって気付きがあった理由はおそらく
娘が出来て学校生活を俯瞰して親目線で見ることが出来るようになったから
小学校までのことって遠い記憶にかすかに残るものが殆どで、娘の保育園や小学校は娘が通う場所という認識が当然出来ているのですが、中学・高校を思い出すと様々な感情を覚えてたり、時に反抗したことを思い出してみたり。記憶の中で自分がまだ学生側から見る自分を中心に添えていました。
今回学校のパンフレットや動画を拝見して、学校生活、イベントや活動の背景にあった教育方針を自分が実際に当時体験したこととリンクさせて初めて理解した感覚がありました。
経営者側から見ている感覚を、学校教育を見る視点に落とし込めたように思います。
ビジネスの場であれば、税理士としてクライアントの決算書を見るにあたって、まずは全体を俯瞰して眺めるという視点を大切にしています。突出しておかしな数字はないか、前年度と比較してどうか、など。
その後、細かい部分に誤りがないか確認していきます。仕訳は適切か、科目の誤りはないか、決算整理は正しく行われているか、など。
いわゆる鳥の目(=物事を高いところから俯瞰する目)虫の目(=近いところから物事を注意深く見る目)、魚の目(=時流を読む目)を大切にするということを日頃から行っています。
社会人として、親として成長したこと、また年齢を重ねたことから、中等学校・高等学校という場を見る視座が圧倒的に高くなっていることに気付きました。
そして思ったことは、あの頃の自分、勿体なかったなーということ。学校や先生から与えられていたものを全然受け入れられてなかった。もっと早くから提供されているカリキュラムの意図や教育方針を理解して、授業や行事、イベントに取り組んでいたら得られるものがたくさんあったのに。
でも、今回久しぶりに母校を訪問して学校の教育理念やねらいを確認すると、確かにこの学校で育った私がいる、という気づきもあったのです。
自由と自立と利他の精神を大事にしていた学校で学んだことは、20年以上たった今、自分の軸になっていた。表立って見えるものでもないけれど、考え方の根底にあるもの。それは社会に出て育った環境の違うたくさんの人と出会ったことによって色濃く引き出されるものでもありました。
でもだからこそ、娘には学生時代を目的を持って思いきり楽しんでほしい!私の経験や感じたことをありのままに伝えて、あとは娘の受取力に任せるしかないとは思いますが。
このように時間が経ってわかることって実はたくさんあり、年を取るのも悪くないというのが最近新たに実感することです。
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