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映画エッセイ

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映画が好きです。映画にまつわる話や映画のエッセイを書いています。
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#映画感想

映画【パスト・ライブス】もう戻ってはこない過去との決別

映画「パスト・ライブス」は公開日のレイトショーで観た。映画が始まった時の私はまさか車の中…

Fumi
4日前
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『ボーンズ・アンド・オール』最も気高い究極の愛の話

観終わって2日以上経っているのに未だにこの2人を思い出す。きっと私が何も手につかなくなって…

Fumi
1年前
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日々と恋愛映画

変わる時は一瞬だ。後で振り返ればなかなか大変だったとか長かったとか思うのだろうが、その瞬…

Fumi
1年前
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映画「わたしは最悪。」世界で1番最悪なわたしの人生も、全部まるごと引き受ける

この映画を観ながら、過去の自分の愚かな経験や行動もパッとしない人生もそんなに全然悪くなか…

Fumi
2年前
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映画「カモンカモン」完璧でない私たちの世界にみえた、未来への希望

今も思い出すだけで、目から涙がこぼれ落ちそうになってしまう。きっとこれから先、何度も観た…

Fumi
2年前
103

映画「マティアス&マキシム」近すぎて見えなくなるほどの、愛と優しさの物語

これは、同性同士の恋や、何か特別な恋愛物語を描いたものではない。 男や女なども全く関係な…

Fumi
2年前
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映画【フレンチ・ディスパッチ】文化への愛と、ままならない人生の物語

私が初めてウェス・アンダーソンという映画監督を知ったのは2003年、高校を卒業したばかりの18歳で上京してすぐの大学一年生だった頃だ。 映画好きだと公言していた自分に、「ウェス・アンダーソンを観たことがないなんて映画好きとはいえない」と年上の映画マニアの知人に言われ腹が立ち、(今思うとひどいな)慌ててTSUTAYAでレンタルして「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」に衝撃を受けて以来のことである。 他のどの映画作家とも違う絵作りと音楽使い、グロテスクなほど、人間や生物の生き死にが

映画「偶然と想像」昔の終わらなかった恋愛を思い出す

映画「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督作品「偶然と想像」を鑑賞した。 パンフレットに…

Fumi
2年前
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映画「ドライブ・マイ・カー」時間をかけて考えることを肯定する

ニューヨーク映画批評家協会賞にて、映画「ドライブ・マイ・カー」が作品賞を受賞した。日本映…

Fumi
2年前
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映画 「街の上で」 下北沢という街と、あの頃の記憶

かつて下北沢という街で、それほど多くの時間を過ごしてきたわけではない。 そんな私でも、大…

Fumi
3年前
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エヴァと私と、24年

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を鑑賞した。20年以上にも及ぶエヴァの物語がようやく終…

Fumi
3年前
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映画「アンカット・ダイヤモンド」宝石と金と愛と

むき出しの欲望や強すぎるエゴイズムは、滑稽で不快だが、なぜか度を超えてくると感動になるの…

Fumi
3年前
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私的2020年の映画総括

今年は例年より映画館には行けなかったもののストリーミング配信にかなりお世話になった一年だ…

Fumi
3年前
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2021年映画初め

パラサイト半地下の家族を観て過ごした元旦から、もう気が付けば5日も経っている。今年の年末年始は、観たかった映画やドラマなどを一気に楽しもうかと意気込んで準備していたのだが、休みだからといって思っていたほどの数の映画は観なかった。 私の場合は、時間がない普段の日常のほうが、映画などの作品に触れやすいのかもしれない。そのほうが集中力もあるし、無理をしてでも作品に触れようとするからだ。私にとって映画や小説などは、娯楽、というよりは「日常の中にあるもの」なのだと改めて実感している。