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「#ネット宣教」で学んだこと:そこにエンパシーはあるか

 3月12日(土)から全3回、毎週土曜日に「1から始めるネット宣教の基礎と実践」をウェビナー受講しました(詳細は下記のリンクをご参照下さい↓)。

 私はSNSのアカウントをコンサルしていただきたい、という動機で参加しました(最終回にコンサルしていただき、大変満足でした)。他に気づいた諸々を毎週「#ネット宣教」というハッシュタグでツイートしましたので、記録のために下記にまとめておきます。

ネット検索で名前が出てこない教会は、存在しないも同然

 HPがない、ブログがない、SNSアカウントがない教会は、ネット検索を頼りにする人にとって存在しないも同然、とのことです。そしてネット検索を頼りにする人は今や相当数いますから、無料のHPやブログやSNSを利用しないのはもったいないどころか、存在を認知してもらえないことになり、致命的かもしれません。

他者の視点に立っているか(そこにエンパシーはあるか)

 HPに礼拝の開始時間は記載してあるが、終了時間が分からない、という教会があるそうです。礼拝の経験があれば、「長くても1時間半くらいだろう」とか「長く掛かるなら途中で退席しよう」とか分かりますが、初めての人は「終了時間が分からないから参加できない」となるかもしれません。せっかくの機会を潰してしまうことになりますので、「初めての人が知りたい情報」が何か、を考える「エンパシー(「共感力」と言うべきか)」が求められそうです。

 その「初めての人が知りたい情報」は、「教会が大切にしている情報(今週が聖霊降臨第何週であるとか、今日の説教題が何であるとか)ではなく、例えば「どんな服装で行ったらいいのだろう」とか、「何を持っていけばいいのだろう」とか、そういうことです(個人的には礼拝時間と教会までのアクセスが一番知りたい情報です)。

 また教会HPの「当教会は××や△△等の異端とは一切関係ありません」という文言は、「あいつらは危険」「自分らは安全」という冷酷な断絶を生むばかりでなく、例えばその××出身の人たちを来づらくさせてしまいます。また「自分らは安全」と断言することもできません(正統な教派の教会がカルト化することもあります)。ここは「異端等の問題でお困りの方はご相談下さい」などの表現にした方が、親切かもしれません。

 そして聖書を引用する時に、例えば「マルコによる福音書9章35節」を「マコ9:35」と短縮して表記すると、我々クリスチャンは自動的に聖書箇所だと認識できますが、そうでない人は「マコさんが9時35分に何かするの……?」などと思ってしまうかもしれません。細かいですが、他者の目線をどれだけ大切にしているか、が現れる点でしょう。

誰をターゲットにしているか

 今回のセミナーで個人的にコンサルしていただき、ツイッターのプロフィール欄を自分なりに変えてみました(下の画像のBEFOREとAFTERをご参照下さい)。
 ターゲティング(どんな属性・立場の人たちを対象とするか)の観点で見ますと、BEFOREはあやふやですが、AFTERはだいぶ明確になったのではないかと思います(BEFOREの方が良いという意見もありましたので、見方次第のところはあります)。

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 この変更の効果はしばらく追っていきますが、既に短期間でフォロワー増が見られます。「誰に向かって何を言いたいアカウントなのか」を明確にすることは、対象者を絞ることであり、そうでない人を退けることになるかもしれません。一方で対象者をガッチリとらえることになるかもしれません。ここは考え方次第、といったところでしょうか。

 いずれにせよこういった視点は、自分ではなかなか気づけません。やはり他者の視点(それも詳しい方の視点)で助言していただくのは大切です。「忠言耳に逆らう」という言葉の通り、受け入れ難いこともありますが、きっとステップアップの機会になることでしょう。

その他

 仮に教会に聖書と賛美歌集が1冊ずつしかなく、どちらも著作権が切れておらず、それらを礼拝参加者全員にコピーして配布するのは、厳密には著作権違反になるそうです。もちろんそこまで厳密に取り締まられるわけではありませんが、心に留めておいた方が良いと思いました。

 またタイムリーなことに、自宅のポストに某教会のトラクトが入っていました。下の画像はその一部です。↓

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 あいにくYouTubeのURLがありませんので、見るに見れない状態です(検索すれば探せるでしょうけれど、初めての人がそこまで労力をかけるでしょうか)。そして「賛美しましょう。」という言葉が通じるのはクリスチャンだけだと思います。また裏面のQRコードから飛んだ先は、4年前に更新が止まったままの牧師のブログでした。

 誰をターゲットにしているのか、そこにエンパシーはあるのか、大いに考えさせられる事例です。

 最後に、私が作ったネタ画像ですが、「クリスチャンとしてツイッターを始めるべきかどうかチャート」を貼っておきます。ご参考までに。

ツイッターをやるかどうかチャート

 まだツイッターを始めていない方、ぜひアカウントを作ってみましょう。きっと世界がちょっと広がると思います!

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