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好きな食べ物を聞かれたときの正しい回答についての一考

「好きな食べ物はなに?」

この質問にどう答えてますか?

大人になってさすがに聞かれなくなってきたけど、小学生だったら定番の質問だったし、初対面の人とご飯に行くときなんかはたまに聞かれるよね……。

私はというと、いつも「山菜」「きくらげ」「発酵食品(ヨーグルト除く)」と素材名で答えてきた。あるいは「中華」と特定のジャンルを挙げていた。

「グラタン」「カレー」と料理名を挙げた記憶がない。
実際のところ、「そば」や「あんみつ」は好きなのだけど、好きな食べ物を聞かれたときには出てこない。

なんでだろう?

日常生活で困ったことはないが、素材名だけだと料理をイメージしにくいから質問した相手は困るんじゃないか?とふと思う。

◆◆◆

いろいろ考えあぐねた結果、ひとつの結論が出た。
それはこれまでの人生で「名のある食べ物を食べてきたかどうか」。

私の実家では、名のない謎の家庭料理がたくさん存在していた。

例えば、煮物が好きな母の代表作「たけのこの煮物」。

一言で伝えようとすると、ぼんやりとしか料理の詳細を伝えることができない。本当は「細ーいたけのこと、にんじんと、糸こんにゃくと、豚肉をめんつゆで煮たもの」なんだけど。

いちいち説明しないといけない。

以前、「サラダ寒天」の話を書いた。
これも一言じゃ全然伝わらない。マヨネーズときゅうりとにんじんとゆで卵を潰したものを寒天で固めているなんて。

今までの人生、外食でそれなりに「グラタン」「カレー」も食べてきた。

でも、外食が苦手だった母の影響で、私は外食にあまりいかない。明らかに経験値が低い。いまだに牛丼屋にも入れないし、街の洋食屋みたいなところにも入りにくいと感じる(でも、マックは結構好きだよ!)。

名のない家庭料理で育ったから、料理名が出てこないんじゃないかなあ。

◆◆◆

一見、ノーマルオブノーマルな質問「好きな食べ物はなに?」。

この質問に「素材名」「ジャンル」「料理名」で答えるかで、嗜好だけじゃなくて、普段の食生活や外食が好きかどうかまで、わかっちゃうのかもしれない。

……いや、そもそも名のない家庭料理を説明する事だってできるはずだ。素材名を言いつつ、こんな料理が好きなんです〜って話せばいいだけ。たぶん、説明するのがめんどくさいって思っているだけ。

ん?これはもしかして、自分が怠惰なだけか?

なんとなんと、めんどくさがりなこともバレてしまうのか。ちょっと反省してきます。

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