芸術ってなんだ。

今夜は、東京芸大の卒展に行ってきました。
アニメーションで、たっぷり2時間。

色々な作品を観て、
「表現したい」と思っている人がこんなにいることに驚いたし、
それぞれが情熱を傾けて、それぞれの感性をぶつけて仕上げた作品なんだな、と思って、表現することの豊かさと厳しさを実感しました。

とは言っても、個人的な好みはあるわけで。
不思議だなぁと思ったんですよね。

どれもその人にとって大切な作品。

けれど、もっと観てたいと思うものと、
目を背けたくなるものがあるのは、何故だろう?と。

たぶん、そこに抜けているのは、
「観た人がどう思うか」
って視点なんだろうと思います。

今回の作品はそもそも卒展だし、
好きなものを好きなように表現してよくて、芸術に良い悪いなんてないって思ってます。

でも、人を感じさせることって、
その世界で生きて行こうとするなら、
大切な視点なんだなぁって。

わたしの好きな言葉に、
「もらってるお給料は喜ばせている人の数」という言葉があります。

より多くの人を喜ばせる、感動させる、そんな仕事をしている人が、たくさんお金をもらっている、と。

そう考えると、なるほどな、と思えてきます。

アップルの製品は人々の生活を考えられないくらい便利にしました。

ウォルトディズニーは世界中に夢を与えています。

マイクロソフトのおかげで、非効率的な仕事から救われた人が沢山います。

世界への影響力が対価である、と。

ここまで見ると華やかで憧れますけど、
よく考えると、その裏側も見えてきますよね。

彼らがそれを手にするため、実現させるために必要だった努力と時間。
背負っている責任の大きさ、孤独。

もらっているお金は、
世界への影響力の大きさであり、
与えられた役割の重さである。

こう考えることができると思います。

そうすると、

芸術ってなんなんだろう?

って。思えてきました。

わたしは個人的には、
触れて気持ちのよくなる作品が好きです。

気持ちが明るくなったり、救われたり、そんな作品が好きです。

でも、グロテスクで暗い作品も芸術ではあります。

ただ、人が素直に求めるものとして、
そういった作品がお金をもらうことって、難しいんじゃないかなぁと思ったんです。

自分のための表現の時代って、
自分のためだけの祈りのようなもので、
神聖だけれども、他人に見せるものではないのかな?

うーむ。しかし、
現代美術館とかにいくと、平気でグロテスクな彫刻飾ってたりするしな、と。

ぐるぐる考えてしまいました。
わたしも文章で表現したい身なので。

それぞれの気持ちやあり方に、
結果は自然についてきて、狙うものではないのかもしれませんね。

わたしの夢は、

希望を与える生き方をすること
そして、それを伝えることです。

これからも、よろしくどうぞ。笑

では、また書きます。

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