人は、死んだらどうなるの?

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『シャドウ』
著 者:道尾秀介
出版社:東京創元社


《著者》
1975年生まれ。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年本書で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木三十五賞を受賞。独特の世界が魅力の俊英。(本書より)


《概要》
人は、死んだらどうなるの?—いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が.....…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? (本書より)


大切な人が亡くなるということは、精神的な面でも身体の面でも大きな変化を起こすものです。

凰介の父洋一郎も、妻の死と向き合おうとしますが…。父の不可解な行動から、凰介は真実にたどり着こうと動き出します。本当に凰介は小学五年生なのか!?と疑いたくなるほど大人びています。


登場人物は少なく、スムーズに物語は展開していきます。
後半にかけて真実が少しずつ明かされていくので「そうだったのか!!!」「いや、この人も怪しい」と、何度も騙され驚かされてしまう作品です。


凰介の追っている真実とは?
真実を全て知った少年の心に最後に残るものとは?


読み終わると、心がちょっと病むような暗い気持ちになったので、元気なときに読むことをお勧めします📖



週間書評 本日担当

皇學館大学 とまと


honto
https://honto.jp/ebook/pd_26205988.html

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