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5年って長いよなあ、というお話。

ミライの授業』の重版見本が届いた。

刊行からちょうど丸5年。区切りのよい20刷目の重版だ。部数も十数万部を超え、いまでもたくさんのあたらしい読者がこの本と出会い、つまりは瀧本さんと出会っている。

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前にも書いたことだけれど、ぼくに「学校をやるべきだ」と最初に言ってくれたのは瀧本さんだった。投資家だった瀧本さんにとって、教育はなによりも大切な投資だった。教育を通じて瀧本さんは、「ミライ」に投資をされていた。個人的なリターンを求めての投資ではなく、この国やこの世界のミライに、瀧本さんは投資されていたのだと思う。

20代の若者に、そして学生に、たくさんの「武器」を配り続けた瀧本さんが最後に行きついた相手が、中学生だった。これからいくらでも変わることのできる、なんだって可能な21世紀生まれの中学生たちに、この本を通じて「武器」を配ろうとされた。

知らず知らずのうちに影響を受けているんだなあ、と思う。こうして瀧本さんのことを書いていると、なんだか自分のことを書いているような錯覚に襲われてしまうのだ。ぼくは瀧本さんにはなれないけれど、自分なりのやり方で「武器」を配ろうとしているんだろうなあ、と。

故人をへんに聖人化するのはいやだし、瀧本さんもそんなの望んでいないだろうけど、こんな感じで「なにか」を残せる人生って、ほんとにかっこいいと思う。

学校の準備に追われるなか、不意に重版見本が届いたので、ちょっと感傷的になってしまったのでした。

それにしても5年って長いですねー。あのころ、5年後の自分がこんなことやってるなんて、想像もできなかったですよ。


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