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思いついたことを思いついた順に。

■ 膝の痛みが峠を越えた

先週ずっと痛んでいた膝が、きのうになって急に「大丈夫かも?」と思えるところにまできた。痛みはある。ちゃんと痛い。しかしながら歩いていて左膝がグラグラ揺れることがなくなり、グラグラからのグキッが怖くて左足を引きずって歩くようなこともなくなった。先週の後半にはほとんどふつうの歩き方を忘れ、武藤敬司の真似をする神無月みたいだったのに。年末年始は犬との長距離散歩が増える予定なので間に合ってよかった。


■ こんなの、どこがいいんだ

10代のころ、自分が夢中になっている音楽についてしばしば、中高年の音楽評論家たちが言っていた。「こんなの、どこがいいんだ」と。「○○の二番煎じじゃないか」「なにひとつ新しくない」「これは○○が60年代にやってたことだ」「パクリであることさえわからんのか」とかなんとか。聞きながらぼくは、かわいそうだなあ、と思っていた。このおじさんには、この音楽のよさがわからないのか。60年代や70年代の「あの人」との違いが、聴きとれないのか。わかんないなら黙ってればいいのに。言えば言うほどカッコ悪くなるんだから。たとえばストーン・ローゼズなんかを聴きながら、そう思っていた。

いま、そういうロック的な新陳代謝がいちばん目立つジャンルは、お笑いなんだと思う。目の前にある「わからない」「おもしろいと思えない」演者たちを腐しながら、「こんなの漫才ブームのときにたけしが〜」とか、「ダウンタウンのあのネタの〜」とか、むかしを語るおじさんたち。

自分にわからない潮流を前にしたおじさんは、ひとまず黙っておくのが礼儀だと思う。ツービートだって、紳助竜介だって、ダウンタウンだって、当時のおじさんたちから「わからん」「くだらん」って言われて育った「おれたちのお笑い」だったわけだし。


■ たくさんの人たちの本気が重なって

週末に公開された、こちらのインタビュー。もっとたくさんの人に読んでほしいので共有しておきます。『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』の海外展開に奮闘してくれた著作権エージェント、タトル・モリ エージェンシーの玉置真波さんインタビューです。

『嫌われる勇気』は執筆段階から世界で読まれることをめざし、「世界全体で100万部」を合言葉につくられた本なのですが、かけ声だけでは絵に描いたマシュマロです。実際に欧米圏に展開していくとなれば、それはそれはたくさんの人たちの尽力がなければ、とても実現できるものではありません。そうした努力・尽力の一端に触れることができる、貴重なインタビューだと思います(構成はバトンズの田中裕子さん)。

玉置さん、タトル・モリのみなさん、ぼくらの大言壮語を本気で受け止めてくださり、ほんとうにどうもありがとうございました。