見出し画像

「とりあえずnoteを書いてみなよ」

noteのサービス開始から10年が経ったのだそうだ。

当時のことはよく憶えている。現在のnote社にもちょいちょい顔を出していたし、毎週のように加藤さんと会っていた。今度こんなことをはじめようと思っている。いまこんな本をつくっている。一緒にこんな本をつくろう。そういう話を、会うたびにしていた。

その「毎週会う」のサイクルが途切れたのは、思えばコロナ禍だった。なるほどあそこで途切れてしまった流れって、たくさんあるんだろうな。いまさらのように、そう思う。

そして加藤さん、ごめんなさい。noteというサービスがここまで大きくなるなんて、正直当時は思っていなかった。失敗すると思っていたわけでもないものの、加藤さんの語る「途方もない未来」と、目の前に映っている「ちいさすぎる現実」が、どこで線を結ぶことになるのか、まるで検討がつかなかった。

そこで、よっしゃ。

当時(2014年)のぼくはちょうど会社設立を考えていたときでもあったので、会社をつくったらいっちょ、自分も毎日noteを書いてみようと思った。実際に書けば、加藤さんの言ってることもわかるだろう。そう思ったのである。そして会社を設立した2015年1月、noteをはじめた。

有料化もせず、サポート機能もオフにして、ただ「めちゃくちゃ使いやすいブログ」として使ってきたぼくだから、実際にはnoteの魅力やおもしろさの半分も知らないのだと思う。

それでも、ここまで休むことなく続けられたのは、noteの「めちゃくちゃな使いやすさ」のおかげだ。


あと、若いライターさんから仕事に関する相談を受けたとき、「とりあえずnoteを書いてみなよ」と言えるようになったことは、おおきな変化だ。仕事がほしいとか、こういう分野の記事を書きたいとか、こういう人たちとのつながりがほしいとか、そのへんのだいたいは「とりあえずnoteを書いてみなよ」が万能の返事だったりする。

忙しいとか面倒くさいとか恥ずかしいとか言ってないで、ね。