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もらって、渡して、プレゼント。

きょう、ぼくは犬の話を書く。

犬と一緒に海辺のホテルに泊まっていること。あんまりにも暑すぎて、ほとんど外で遊べなかったこと。けれども朝の6時からドッグランで思いっきり走りまわり、お昼にも室内ドッグランで走りまわり、本人は大満足だったらしいこと。そしてやっぱり旅先の緊張感もあるのか、ちょっとした物音にもわんわん反応したり、ベッドでありえないほどぐうぐう熟睡してみたり、いつもの感じとはちょっと違うこと。あしたなにをして遊ぶか、いまからたのしみで仕方がないこと。犬がいてくれてよかったなあ、ということ。ぱっと考えて、そんなことを書こうかなあ、と思っている。

もちろん、「犬はいいよね」だけじゃない話なので安心していただきたい。

じつをいうとこの旅行中、うちの犬(ぺだる)は2歳の誕生日を迎える。

食い意地に手足がはえたようなうちの犬は、ドッグフードも誕生日ケーキもティッシュペーパーも、同じようにぶんぶんしっぽを振って食べる。なので今年の誕生日は、過去のどんな時間よりたのしそうだったこのホテルに連れてくることにした。ささやかなバースデープレゼントだ。

でも、ほんとうのことをいうと満面の笑顔でびゅんびゅん走りまわってくれるその姿が、ぼくら人間にとっての最大のプレゼントなのだ。

ささやかなプレゼントを、満面の笑顔で受けとってくれる人は、もっとおおきなプレゼントを相手に返している。

受けとり上手になりたいなあ、と犬を見ながら思う夜でした。