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募集についてのご報告。

仲間の募集を開始してから、一週間あまり。おどろいたことに Wantedly では注目度とトレンドの両ランキングで一位になる盛況ぶりでした。拡散にご協力していただいたみなさま、どうもありがとうございます。

しかも、わずか一週間でゆうに100名を超える方々からエントリーをいただき、期待や責任の大きさに背筋を伸ばしているところです。「ああ、一緒に働いてみたいなあ」という方も、「もう少しうちの会社に企業体力があれば、お誘いしたいけどなあ」という方、「採用とか抜きに、友だちとしてなかよくなりたいなあ」という方、いろんな方々がエントリーしてくださいました。

とはいえ、そろそろ決断せねばなりません。

もっともっとたくさんの方々と出会ってみたいけど、いろんな可能性を模索したいけど、ぼく自身、これ以上たくさんのエントリーがあっても誠実な対応ができそうにありません。

ですので、たまたま「いま、この時期」のタイミングがあわなかった、という偶然の残念も含め、それもご縁や出会いなのだと考え、このあたりで募集を締め切らせていただこうかと思っています。


それで、ライターとしてやっていきたいと決心し、今回エントリーしていただきながら(主にぼくらの企業体力的な都合で)ご縁のなかった方々へ。

ぼくがフリーになったのは、24歳になる直前のときのことでした。東京に知り合いはほとんどおらず、仕事のアテはまったくありませんでした。フリーとしていちばん最初に受けたお仕事は、日帰りバスツアーのチラシの案内文でした。それでもいっちょまえに名刺をつくり、ライターを名乗り、なんとかここまでやってきました。ライターになって20年がたちますが、いまのじぶんにまったく満足していません。もっともっといい原稿を書き、いい本をつくり、たくさんの種をまいていきたいと思っています。

ただ、空き地のペンペン草みたいなところからはじまった20年なりの経験から言えることがあるとすれば、「あなたの仕事は、かならず誰かが見てる」のひと言につきます。

いい仕事をすれば、いい仕事を続けていけば、かならず誰かが見ています。あなたをみつけてくれます。中途半端なアピールをする必要はありません。世のなかには「いいひとをさがすこと」を仕事にしているひとがいて、そのひとはかならずあなたをみつけてくれます。

ぼくもこれまで、たくさんの方々に「発見」していただき、「発掘」していただき、いまもまた「誰かが見ていてくれる」ことを信じて、日々の仕事に取り組んでいます。

ひとりで原稿を書いていると、孤独におそわれるでしょう。不安におそわれるでしょう。生活の見通しが立たず、やけっぱちになる気持ちも、よくわかります。けれども、不安であり、孤独であるからこそ、「この仕事を見ていてくれる誰か」のまなざしを信じましょう。きっとそれが自分に誠実でありつづける唯一の道ではないかと思います。


ライターって、たいへんだけど、おもしろい仕事ですよ。