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かわいいを育てよう。

犬と暮らしていると、いろんな発見がある。

当たり前の話として、犬はかわいい。吠えても、反抗しても、悪さをしても、呼んだのに無視しても、やっぱりかわいい。そういう親バカな「おとうさん」であることを横に置きながら、最近あらためて気づいたことがある。

犬は、ほめればほめるほどかわいくなるのだ。

呪文のように「いいこ、いいこ、ほんとにいいこ」と唱えながら撫でていくと、そのわずか数秒間で、ますますかわいくなっていくのだ。


うちの犬はまだ1歳を迎えたばかりの放蕩息子。叱らなきゃいけない場面はたくさんある。食べちゃいけないものを食べちゃって、ごっくんしちゃって、病院に緊急搬送したことも一度や二度のことではない。毅然とした振る舞い、厳然たるルールの指導が必要なのは、今後も変わらないだろう。

ただ、そればっかりになっていくと犬は「覚えのわるいこ」や「聞き分けのないこ」にしか映らなくなるし、かわいさが減じていく。一方、折に触れて「いいこ、いいこ」をやっていくと、かわいさがぐんぐん増していく。

つまり「かわいさ」とは、はじめから備わっているものというよりも、受けとる側が育てていくものなのだ。犬や猫やその他の生きものを育てることとは、「かわいさ」を育てることなのだ。ミグノンプランに保護されている犬や猫やその他の生きものたちを見ていると、つくづくそう思う。

たぶん子育てだってそうなんだろうし、社員教育みたいなところでも同じことが言えるのかもしれない。

いや、人間関係のぜんぶがそうじゃない? 友だちも、愛情も、もしかしたら家族だって、与えられるものじゃなくて、育てるものなんだよ。

※本日分まで、15日(火)に書いたものを予約投稿しています。

椅子の上にも3円。
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ライター。バトンズ代表。著書・共著「嫌われる勇気」「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」「20歳の自分に受けさせたい文章講義」など。週日更新しています。http://www.batons.jp