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それぞれの真剣を持ち寄って。

きのう書けなかったことをいくつか。

数か月ぶりに「バトンズの学校」の受講生さんたちと再会して、驚いたことがある。見るからにもう、成長しているのだ。とくに今回の学校では、意識的に何人もの学生さんたちを受講生として迎え入れていた。この3月に大学を卒業し、社会人として働きはじめた人もいる。そういう世代の人たちは、「へえー!!!」と感嘆符を3つ付けたくなるくらい、大人になっていた。見た目もそうだし、話し方や考え方も。そしてすでに社会人として活躍されている世代の人たちもまた、この10ヵ月のあいだに変わった。緊張の糸がほぐれたこともあるだろうけれど、いい感じに心を開いていた。それは場や関係への慣れがそうさせたというより、やはり個々人の「成長」なのではないかと思う。

そして補講と懇親会にゲストとして参加してくださった、編集者さんたち。事前のお断りもないまま、質疑応答タイムのなかで「ではこの質問は○○さんに答えてもらいましょう」なんて振ってしまったのだけど、みなさん真剣に、そして誠実に、答えてくださった。ライターの、あるいは書くことへの悩みを抱えた人たちの「真剣」を、正面から受け止めようとする気持ちが、ひしひしと伝わってきた。能力はもちろん大事なんだけど、前提に「真剣」を持っている人がぼくは好きなんだと、あらためて感じさせられた。

最後に、学校の運営を担当してくれたツドイさん。彼らの協力がなければ、この学校は成立しなかった。一方でまた、「じゃあ具体的に、なにをやってくれたんだっけ?」と考えると、「縦横無尽の大活躍!」みたいな感じとも少し違う。どう言えばいいんだろう、いろいろやってくれたのだけれども、そこでの「いろいろ」とは、ともすれば彼らがそれをやってくれていたことさえ忘れてしまうような、非常に細々とした「いろいろ」なのだ。そして、そういう「いろいろ」をそつなく、いやな顔ひとつせず、しっかりカバーしてくれたのがツドイさんの運営だった。そのカバーリングの妙、伴走のありようはやはり、イベンターというより編集者の名がふさわしいのだろう。

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『取材・執筆・推敲』におのれの名前をサインするツドイ社長・今井雄紀氏

終わってじんま疹が出るほど(実話)ヘトヘトになる学校だったけれども、たくさんの真剣に触れることができて、たくさんの人を好きになることができて、やっぱり「やってよかった」以外の感想が出てこない。

みなさん、ほんとうにどうもありがとうございました。