本日の大事な大事な収穫。
もう、いまのうちに書いておこう。
今月末からひさしぶりに、犬と旅行する。近県の「犬が泊まれる宿」に、ただ出かける。向こうには iPad しか持っていかない。メールチェック程度はするものの、基本的に仕事はしない。ボール投げをしたり、散歩をしたり、現地のおいしいものを食べたり、ぐうぐう一緒に昼寝するだけの非生産的な時間を、存分にたのしむ。
ということは、だ。
今月中に原稿を、書き上げなければならない。おおきなおおきな改稿にとりかかっている原稿を、こころの底から「できたっ!」と思えるレベルにまで仕上げ、カッキーに渡さないといけない。ぼくが犬とへらへらしているあいだに、読んでおいてもらわないといけない。「さすがに9月末までには終わっているだろう」と予約していた宿なれど、けっこうギリギリなスケジュールになってしまった。
そしてきょうは、カッキーとの打ち合わせだった。案の定、話の半分は彼による「おれの TENET 論」であり、「おれのノーラン論」だった。途中何度も「もう TNET の話はいいから」と制したのだけれど、あまりに語りたそうにしているので、存分に語らせてあげた。
ひとつだけ、おおきな収穫がある。
まだ、ぜったい誰にも言わないけれど、次の本のタイトルが決まった。新書編集部時代に「タイトルの天才」と呼ばれたカッキーにとっても、過去もっともチャレンジングなタイトルかもしれない。タイトルが決まったことで、改稿作業が相当ラクになった。その扉をめざして、歩いていけばいいのだ。500ページや600ページの本に、あのタイトルが踊ったらかなりインパクトあるよなあ。なんて感じでもう、刊行がたのしみになっている。
暑苦しいにもほどがある「おれの TENET 論」を聞いてあげた甲斐があったというものだ。