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喉の痛みの二週間。

この二週間、ずっと喉が痛かった。

先々週はしっかり熱も出て、典型的な風邪の症状だった。まあ風邪くらい、と放置していたところ、いつまでも微熱が続き、喉がどんどんひどいことになっていった。しまいには声も出なくなり、高見山大五郎 feat. 天龍源一郎のみたいな音が喉から漏れるばかりになった。声がおかしいのであれば黙っていればいいのだし、ぼくはそれほどたくさんしゃべる必要のない仕事に就いているので問題ないのだけど、咳も止まらず、とくに夜の就寝時になぜか激しく咳き込み、なかなか寝つけない日々がずっと続いていた。せっかく寝入っても、また咳で目覚めてしまうのだ。


さっさと病院に行け。

多くの人がそう言うだろうし、ぼくも周囲の人が「喉がやばくて咳も止まらなくて」とジェシー声で訴えていたら、そう言うだろう。けれども病院行きを躊躇してしまうのは、「もう治りかけているのだろう」というあなどりのせいである。

風邪のピークは通り過ぎて、完治へのゆるやかな下り坂をおりている。そんなタイミングで病院に出かけても、もったいないというか医者に申し訳ないというか、へんなブレーキがかかってしまって、せっかく病院にいくのならばピークの直前に駆け込みたい。

これは病院に限らず、たとえばマッサージ屋さんでも同じことがいえて、せっかく出かけるのであれば疲労のピーク時に駆け込み「うわっ、相当ヤバイですね」「肩も背中も石のように固まっていますよ」などと驚かれたいし、あきれられたいし、「どうしてこんなになるまで放置してたんですか」と罵倒されたい。まかり間違って「意外とやわらかいですね」とか「腰には若干張りがありますが、肩はいたって健康です」みたいなことを言われると、こんな軽傷でおおさわぎしてすみません。次はもっとボロボロになってから訪ねるようにします、と平身低頭したくなるのだ。

そしてきょう、ようやく喉が普通に戻ってきた気がする。あと何回か薬を飲んで寝たら、いつもの喉が取り戻せそうな気がする。


なんの話をしているのか。

いま、ぼくは眠いのである。咳き込んでなかなか寝つけない日々が続き、しかもお昼ごはんにカツ丼セットを食べてしまい、なんだかとても眠いのだ。

そしてただ「眠い」のひと言をいうために、これだけだらだら言い訳めいた話を並べているのだ。

あ、きのうはまた代々木公園のドッグランに行きました。

犬、ずっとびびりまくって、ほかの犬たちと交流できず、なんだかさみしそうでした。まるでパーティー会場での自分を見ているような、不思議な気持ちになりました。